2023年01月13日 15:00
第一章 (コロサイ書)
1 パウェル、神の旨に由りてイイスス ハリストスの使徒と爲れる者、及び兄弟ティモフェイは、
2 書してコロサイに在る聖徒、ハリストス イイススに於て信なる諸兄弟に達す。願はくは恩寵と平安とは、神我等の父及び主イイスス ハリストスより爾等に賜らんことを。
3 我等恒に爾等の爲に祈禱して、神我等の主イイスス ハリストスの父に感謝す。
4 是れ爾等がハリストス イイススに於ける信、及び衆聖徒に於ける愛、
5 卽爾等が先に福音の眞の言の中に聞きし如く、天に爾等の爲に備へたる所に於ける望に由る者を聞きたればなり。
6 此の福音は爾等の中に存すること、全世界に於けるが如し、且果を結び、又蔓延すること、爾等の中に於て爾等が之を聞きて、神の恩寵を眞實に知りし日よりするが如し。
7 此れ爾等が我等の至愛なる同勞者、爾等の爲にハリストスの忠信の役者たる、エパフラスより學びしが如し。
8 彼は爾等が神゜に緣る愛を我等に告げたり。
9 故に我等も之を聞きし日より、爾等の爲に絶えず祈禱して、爾等に、凡の智慧と神゜識とを以て、盡く神の旨を知るを得しめんことを求む、
10 爾等が神に宜しき所の如く行ひて、凡の事彼を悅ばせ、凡の善事に於て果を結び、神を知る知識に長じ、
11 其光榮の權能に循ひ凡の力に堅められて、凡の事喜びて、忍耐恒忍せん爲なり。
12 我亦神父に感謝す、其我等を召して、諸聖徒と與に光明の業に分あらしむるを以てなり。
13 彼は我等を黑暗の權より拯ひて、其至愛の子の國に遷せり、
14 蓋我等彼に由りて、其血を以て、贖及び罪の赦を得たり。
15 彼は見る可からざる神の像にして、萬物の先に生れたる者なり。
16 蓋萬物は彼に由りて造られたり、天に在る者、地に在る者、見る可き者、見る可からざる者、或は寶座、或は主制、或は首領、或は權柄、一切彼を以て、且彼の爲に造られたり。
17 彼は萬物より先にして、萬物は彼に由りて立つ。
18 且彼は其體たる敎會の首なり、彼は元始にして、死の中より首めて生れたる者なり、其萬事に於て首たらん爲なり。
19 蓋父の喜ぶ所は、彼の中に凡の充滿の存在し、
20 且彼に由りて、其十字架の血を以て、地に在る者をも天に在る者をも復和せしめて、彼に由りて、一切を己に和せしむるに在り。
21 爾等素遠ざかりて、意念を以て悪しき行を以て敵たりし者をも、
22 今彼の肉の體を以て、其死に由りて和せしめたり、爾等を、聖にして疵なく責めなき者として、己の前に立たしめん爲なり。
23 爾等若し信の基に立ちて、動きなく止り、福音の望より移らず、必之を得ん、此の福音は卽爾等の聞きし所、天下の悉くの受造物に伝へられし所、我パワェルが其役者と爲りし所の者なり。
24 今我爾等の爲に受くる所の苦を喜び、且我が肉體に於て、ハリストスの體、卽敎會の爲に、我に缺くる所のハリストスの患難を補ふ。
25 我は爾等の爲に我に託せられし神の定制に循ひて、敎會の役者と爲れり、神の言、
26 卽歴世歴代に隱され、今彼の聖徒に顯されたる奥義を徧く傳へん爲なり。
27 神は此の聖徒に、異邦人の中に於て此の奥義の光榮の富の如何なるを、知らしめんと欲せり、是は卽ハリストス爾等の中に在り、光榮の望なり。
28 我等彼を傳へて、凡の人を諭し、悉くの智慧を以て之を誨ふ、凡の人をハリストス イイススに於て、完全なる者として、立たしめん爲なり。
29 我此が爲に其大能を以て、我が衷に行爲する力に循ひて、勞苦勤勉するなり。
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