2023年01月13日 15:10
第三章 (コロサイ書)
1 故に爾等若しハリストスと偕に復活せしならば、上に在る事を求めよ、卽ハリストスが神の右に坐する處の事なり。
2 上に在る事を以て念と爲せ、地に在る事を以てする勿れ。
3 蓋爾等は死し爾等の生命はハリストスと偕に神の中に藏れたり。
4 爾等の生命たるハリストスの現れん時、爾等も彼と偕に光榮の中に現れん。
5 故に爾等の地に在る肢體を殺せ、卽淫行、汚穢、邪侈、惡慾、及び貪婪、卽拜偶像是なり、
6 此等の爲に神の怒は悖逆の子に臨む。
7 爾等も曩に、彼等の中に居りし時、之を行へり。
8 今は爾等も忿怒、恚憾、怨恨、謗讟、爾等の口より出だす愧づべき言、一切之を去れ、
9 互に謊を言ふ勿れ、蓋爾等舊き人と其行とを脫ぎて、
10 新なる人、卽彼を造りし者の像に循ひて知識の改めらるる者を衣たり。
11 此にはエルリン人及びイウデヤ人、割禮及び無割禮、夷狄及びスキフ、奴隸及び自主の者なし、卽ハリストスは一切なり、及び一切の中に在り。
12 故に爾等神の選を蒙りし、聖にして愛せらるる者として、慈悲、仁愛、謙遜、温柔、恒忍を衣よ、
13 若し互に責むべき事あらば、相恕し、相赦せ、ハリストスの爾等を赦しし如く、爾等も此くの如くせよ、
14 凡そ此等の上に愛を衣よ、是れ完備の總綱なり。
15 且神の平安は爾等の中に宰たるべし、爾等は一體に於て之に召されたり、爾等又恩に感ぜよ。
16 ハリストスの言は豐に爾等の中に居るべし、凡の智慧を以て相誨へ、相儆め、聖詠と歌頌と屬神゜の詩賦とを以て、恩寵に由りて爾等の心に和して、主を讚美せよ、
17 爾等が凡そ爲す所の事、或は言、或は行、皆主イイスス ハリストスの名に因りて之を爲し、彼に由りて神父に感謝せよ。
18 婦よ、爾等の夫に服へ、主に在りて宜しき所の如し。
19 夫よ、爾等の婦を愛せよ、苛く之を待ふ勿れ。
20 子よ、凡の事に於て爾等の父母に順へ、蓋此れ主の悅ぶ所なり。
21 父よ、爾等の子を怒らしむる勿れ、其気の餒ゑざらん爲なり。
22 僕よ、凡の事に於て、肉體に屬する爾等の主に順へ、人の悅を取る者の如く、第目の前に於てするのみならず、乃樸直なる心を以て、神を畏れて勤めよ、
23 凡そ爾等の爲す所は、心より之を爲し、人に於けるが如くせずして、主に於けるが如くせよ、
24 爾等主より嗣業の報を受けんことを知ればなり、蓋爾等は主ハリストスに勤む。
25 非義を行ふ者は、又非義の報を受けん、主は偏視する所なし。
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