2023年01月14日 14:32
第一章 (エウレイ書)
1 昔屢多方を以て、預言者に藉りて、先祖に語りし神は、
2 此の末の日に於て、其子、卽之を立てて萬物の嗣と爲し、之を以て世世を造りし者に藉りて、我等に語れり。
3 彼は神の光榮の光、其本性の像として、己の能力の言を以て萬物を持ち、既に己を以て我等の罪の浄を爲して、高處に在りて威嚴の寶座の右に坐せり。
4 彼が天使等に越ゆるは、其嗣ぎたる名の彼等より尊きが如し。
5 蓋神は何の天使に對ひて曾て云ひしか、爾は我の子、我今日爾を生めり、又我は彼に於て父と爲り、彼は我に於て子と爲らんと。
6 又冢子を引きて世に入るる時曰く、神の悉くの使は彼を拜す可しと。
7 天使等に及びては曰く、爾は其使者を以て風と爲し、其役者を以て火燄と爲すと。
8 子には曰く、神よ、爾の寶座は世世に在り、爾の國の權柄は正直の權柄なり。
9 爾は義を愛し、不法を惡めり、故に神よ、爾の神は爾に歡の膏を傅けしこと爾の侶に勝れり。
10 又曰く、主よ、爾の初に地を基けたり、天も爾が手の造工なり。
11 此等は亡びん、然れども爾は永く存す、此等は皆衣の如く古び、
12 爾衣服の如く之を捲き、此等は易らん、然れども爾は易らず、爾の年は終らざらんと。
13 神は何の天使に對ひて曾て言ひしか、爾我が右に坐して、我が爾の敵を爾の足の凳と爲すに迄れと。
14 彼等は皆奉事する神゜、遣されて、救を嗣がんとする者の爲に役事する者に非ずや。
次章