2023年01月16日 13:05
第四章 (エウレイ書)
1 故に我等畏るべし、彼の安息に入る許約の尚存する時に於て、恐らくは爾等の中に之に及ばざる者あらん。
2 蓋我等にも福音せられしこと、彼等に於けるが如し、然れども彼等には、聞きし所の言は益を爲さざりき、聞きし者の信を和せざるに由りてなり。
3 安息に入る者は、我等信ぜし者なり、彼の言ひし所の如し、我は我が怒に於て誓へり、彼等は我が安息に入らざらんと、然れども彼の工は世の始より成れり。
4 蓋一篇に第七日の事を云へるあり、神は其悉くの工を竣へて、第七日に安息せりと。
5 又玆に云ふ、彼等は我が安息に入らざらんと。
6 是を以て猶之に入らんとする者あり、而して先に福音を受けし者は、順はざるに由りて、入らざりしが故に、
7 又一日を定めて、多年の後に、ダワィドを以て今日と曰ふ、前に云ひしが如し、今日爾等彼の聲を聞かば、爾等の心を頑にする勿れと。
8 蓋若しイイスス(ナワィン)彼等を安息せしめしならば、後に他の日の事を言はざりしならん。
9 故に神の民には猶安息存するなり。
10 蓋彼の安息に入りし者は、其工を竣へて安息せり、神が己の工に於けるが如し。
11 故に我等其安息に入らんことを勉むべし、何人も彼の例に效ひて、不順に陷らざらん爲なり。
12 蓋神の言は活きて能あり、凡の兩刃の劔よりも利く、刺して、靈及び神゜、筋節、及び骨髄の間を剖くに至り、且心の意と念とを鑒察す。
13 又物として彼の前に顯れざるはなし、乃皆裸にして、其目の前に露る、我等彼等に事を陳べん。
14 故に我等に、大なる司祭長、諸天を經たる者、イイスス神の子有るに由りて、我等の承認を固く守るべし。
15 蓋我等の司祭長は我等の柔弱を體恤する能はざる者に非ず、乃罪の外一切の事に於て、我等の如く試みられたる者なり。
16 故に我等毅然として、恩寵の寶座に就くべし、矜恤を受け、機に合ふ助として、恩寵を獲ん爲なり。
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