2023年01月16日 13:06
第八章 (エウレイ書)
1 我が言ふ所の首要は左の如し、我等に是くの如き司祭長あり、彼は天に於て威嚴の寶座の右に坐せり、
2 且聖所、及び眞の幕、卽人に非ずして、主の設けし者の聖務者なり。
3 凡の司祭長に禮物と祭祀とを獻ずるが爲に立てらる、故に彼も亦獻ずべき者なかるべからざりき。
4 彼若し地に在りしならば、司祭と爲らざりしならん、蓋此には律法に循ひて禮物を獻ずる司祭等、
5 天上の者の形と影とに奉事する者あり、モイセイに其幕を造らんとせし時に、告げられしが如し、曰く、愼みて山に於て爾を示されし式に遵ひて、一切を造れと。
6 然れども彼が今更に優れる奉事を得たるは、更に善き許約に基ける更に善き約の中保者に爲りしに稱ふ。
7 蓋若し第一の約の虧くることなかりしならば、第二の者を立つる爲に處を索めざりしならん。
8 然れども預言者は彼等を責めて曰ふ、主云く、視よ、日至らんとす、我イズライリの家、及びイウダの家と新なる約を立てん、
9 我が彼等の先祖に、其手を執りて、エギペトの地より引き出しし日に立てし約の如きに非ず、蓋彼等我が約に止らざれば、我彼等を顧みざりき、主の言是くの如し。
10 主又云く、厥日の後に、我がイズライリの家に立てんとする約は是なり、我は我が律法を彼等の念に置き、之を彼等の心に銘さん、我は彼等の神と爲り、彼等は我の民と爲らん。
11 且各其隣に、及び各其兄弟に教へて、主を識れと、云はざらん、蓋小より大に至るまで、悉く我を識らん。
12 蓋我彼等の不義を矜み、彼等の罪と不法とを復記念せざらんと。
13 新なると謂ひて、第一の者の舊きを示せり、舊びて衰ふる者は亡に近し。
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