2023年01月18日 13:43
第1章 (エフェス書)
1 パワェル、神の旨に由りてイイスス ハリストスの使徒と爲れる者は、エフェスに在る聖徒、ハリストス イイススに於て信なる者に書を達す。
2 願はくは恩寵と平安とは、神我等の父及び主イイスス ハリストスより爾等に賜らんことを。
3 祝讚せらるる哉神、我等の主イイスス ハリストスの父、彼はハリストスに緣りて、天に於て、凡の屬神゜の祝福を以て、我等を祝福せり。
4 蓋我等を創世の先より彼の中に簡べり、我等が彼の前に愛を以て、聖にして、疵なからん爲なり。
5 我等は其旨の惠に循ひて、イイスス ハリストスに由りて、己の子と爲さんことを預定せり、
6 其至愛の者に在りて我等に賜はりし恩寵の光榮の讚美せられん爲なり。
7 我等彼に在りて、其恩寵の豐厚なるに循ひて、其血を以て贖を蒙り、諸罪の赦を得るなり。
8 神は我等に其恩寵を增加して、凡の智慧と知識とを賜へり。
9 蓋神は預め彼の内に藏めたる己の惠に循ひて、我等に其旨の奥義を示せり。
10 是れ定めたる期の滿つるに届りて、天に在り地に在る萬物をハリストスの下に歸一せしめんとする者なり。
11 彼に在りて我等嗣子と爲れり、蓋己の意の欲する所に随ひて萬事を行ふ者の旨に緣りて、預め之が爲に定められたり、
12 我等先にハリストスを賴める者が、彼の光榮の讚美を爲さん爲なり。
13 彼に在りて、爾等も眞實の言、爾等の救の福音を聞き、且彼を信じて、許約の聖神゜に印せられたり、
14 是れ我等の嗣業の聘質にして、業の贖を爲す者、彼の光榮を讚美せしむる者なり。
15 故に我も、爾等がハリストス イイススに於ける信、及び衆聖徒に於ける愛の事を聞きて、
16 断えず爾等の爲に感謝し、我が祈禱の時に爾等を記憶す。
17 願はくは我等の主イイスス ハリストスの神、光榮の父は、爾等に智慧と黙示との神を與へて、彼を識らしめ、
18 及び爾等が心の目を明にせんことを、爾等が其召の望如何、其聖徒の爲に備ふる嗣業の光榮の豐厚なること如何、
19 及び我等、彼が權の力の行爲に由りて信じる者の中に、其能の極めて大なること如何を知らん爲なり。
20 蓋彼は其力をハリストスの中に顯して、之を死より復活せしめ、之を己の右に天に坐せしめて、
21 凡の首領、權柄、主制、及び凡そ此の世のみならず、來世にも稱ふる所の名の上に置き、
22 且一切を以て其足下に服せしめ、彼を一切の上に立てて教會の首と爲せり、
23 教會は乃彼の身にして、一切を以て一切を滿つる者の充滿なり。
次章