2023年01月18日 13:44
第2章 (エフェス書)
1 神は爾等、罪と愆とに緣りて死せし者をも生かせり、
2 蓋爾等曩に此等を行ひて、斯の世の風習に循ひ、空気中の權ある君、今悖逆の子の中に行爲する神の旨に従へり。
3 我等も皆曩其中に在りて、我が肉體の慾に循ひ、肉體と意念との欲する所を行ひて、他の者の如く、本性に由りて怒の子たりき。
4 然るに矜恤に富める神は、其我等を愛する大なる愛に緣りて、
5 我等罪に由りて死せし者をハリストスと偕に生かせり、(爾等恩寵を以て救はれたり、)
6 彼と偕に復活せしめ、ハリストス イイススに在りて天に坐せしめたり、
7 未來の世に於て、其ハリストス イイススに在りて我等に施しし仁慈を以て、恩寵に溢れたる富を示さん爲なり。
8 蓋爾等は恩寵を以て信に由りて救はれたり、是れ爾等に由るに非ず、神の賜なり、
9 行に由るに非ず、人の誇ることなからん爲なり。
10 蓋我等は彼の造りし者にして、ハリストス イイススに在りて善き功の爲に造られたり、卽神が我等の行はん爲に、預め備へし所なり。
11 故に記憶せよ、爾等曩に肉體に緣る異邦人、手を以て肉體に行ふ割禮と稱ふる者より無割禮と稱へられし者は、
12 其時ハリストス無く、イズライリの民に疏く、応許の諸約に與らず、乃望を有たず、世に在りて神なき者たりき。
13 然れども今はハリストス イイススに在りて、爾等曩に遠かりし者は、ハリストスの血に由りて近く爲れり。
14 蓋彼は我等の和平なり、二の者を一と爲し、隔の牆を毀ち、
15 己の身を以て仇を廢し、教を以て諸誡の律法を廢せり、是れ和平を爲して、二の者を以て、己に於て、一の新なる人を造り、
16 又十字架にて仇を殺し、此を以て、一の身に於て、二の者を神と復和せしめん爲なり。
17 且來りて、爾等遠き者及び近き者に和平を福音せり、
18 蓋彼に由りて、我等二の者は、一の神゜に在りて、父に近づくを得るなり。
19 故に爾等既に異民、或は他邦の人たらず、乃諸聖徒の同邦の人、神の家屬なり、
20 爾等は諸使徒と諸預言者との基に建てられたり、イイスス ハリストスは自ら其隅石なり。
21 此の上に全屋は組み立てられ、次第に築きて、主に於ける聖殿と爲る、
22 此の上に爾等も、神゜に由りて、神の居處として、共に立てらるるなり。
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