2023年01月18日 13:45
第4章 (エフェス書)
1 此に緣りて我主の爲に囚たる者は、爾等に求む、爾等が召されたる召に稱ひて行へ、
2 凡の謙遜と温柔と恒忍とを以て、愛に因りて互に恕せよ、
3 務めて和平の繋を以て、神゜の一なるを守れ。
4 體は一、神゜は一、爾等が召されたる召の望の一なるが如し、
5 主は一、信は一、洗禮は一、
6 神萬衆の父は一なり、彼は萬有の上に在り、萬有を貫き、我等萬人の中に在り。
7 然れども我等各人に恩寵の與へられしは、ハリストスの賜の量に循ふなり。
8 故に云へるあり、高きに登り、虜者を虜にし、人々に賜を與へたりと。
9 夫れ登れりとは、彼が先づ地の最下なる處に降りしを示すに非ずや。
10 降りし者は、彼卽諸天の上に登りし者なり、此れ萬有を充たさん爲なり。
11 彼が與へし者には、使徒あり、預言者あり、福音者あり、牧師及び教師あり、
12 聖徒を全備せしめ、服役の事を行ひ、ハリストスの體を建てて、
13 我等皆信と神の子を識る知識との一なるに、成全の人と爲るに、ハリストスの全き成長の量に至るに及ぶ、
14 我等は復嬰児にして、凡の教の風に揺かし漾はされて、人の詭計及び試誘の巧なる術に惑はさるる者と爲らず、
15 乃愛を以て、眞實を守りて、一切の事を彼、卽首たるハリストスに於いて生長せしめん爲なり。
16 彼よりして全體は、凡の相聯れる關節を以て組織結合せられ、百體各其分量に協ひ、其力行に循ひて、益生長し、愛を以て自ら建つるを致す。
17 故に我之を言ひ、且主に由りて戒む、爾等は復他民が其虛しき智慧に循ひて行ふが如く行ふ勿れ。
18 彼等思念暗く、其無知及び心の頑なるが故に、神の生命を離れ、
19 其本心を失ひて、邪侈を恣にし、凡の汚穢を貪り行ふ。
20 然れども爾等は斯くハリストスを學びしに非ず。
21 蓋爾等が彼に聞き、且眞實はイイススに在るに因りて、彼に學びしは、
22 惑を爲す慾の中に朽つる舊き人の先の習を脫ぎ、
23 爾等の智慧の神゜を新にして、
24 眞實の義と聖とを以て、神に循ひて造られし新なる人を衣ることなり。
25 故に爾等謊を去りて、各其隣に眞實を言へ、蓋爾等は互に肢なり。
26 怒りて罪を致す勿れ、日は爾等の怒の間に入る可からず。
27 惡魔に處を與ふる勿れ。
28 窃みし者は復窃む勿れ、寧勞して、手づから善き工を爲せ、乏しき者に施すを得ん爲なり。
29 凡の腐敗したる言は爾等の口より出づべからず、唯善き言、神を建つるに益ある者は出づべし、聽く者に恩寵を與へん爲なり。
30 爾等が贖の日に印せられし神の聖神゜を憂ひしむる勿れ。
31 凡の苦很、恚憾、忿怒、誼譟、謗讟は、凡の毒惡と共に、爾等の中より去らるべし、
32 乃仁愛憐憫を以て相待ち、相赦すこと、神もハリストスに緣りて、爾等を赦ししが如くせよ。
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