2023年01月18日 13:46
第5章 (エフェス書)
1 故に爾等は至愛の子の如く神に效へ、
2 愛を以て行ふこと、ハリストスの我等を愛し、我等の爲に己を付して、神に獻ずる禮物及び祭祀と爲し、馨しき香と爲しし如くせよ。
3 淫行と凡の不潔と貪婪とは、爾等の中に名づけらるることだに在る可からず、聖徒に符ふが如し。
4 又淫辞、浮言、戯謔は、皆宜しからず、寧感謝せよ。
5 蓋知るべし、凡の淫行の者、或は不潔の者、或は貪婪の者、卽拜偶像者は、ハリストス及び神の國に於て嗣業を得ず。
6 人虛しき言を以て爾等を惑はす可からず、蓋此等の事に因りて、神の怒は悖逆の子に臨む。
7 故に彼等に與する勿れ。
8 爾等は素暗なりしが、今は主に在りて光なり、光の子の如く行へ。
9 蓋神゜の實は、凡の慈愛と公義と眞實とに在り。
10 爾等神の悅ぶ所の何なるを審にせよ、
11 實を結ばざる暗昧の行に與る勿れ、寧之を責めよ。
12 蓋彼等が隱に行ふ事は、言ふも亦耻づ可し。
13 凡そ責めらるる事は光に由りて顯る、蓋凡そ顯るる事は光なり。
14 故に云へるあり、寐ぬる者起きよ、死より復活せよ、ハリストス爾を照さん。
15 是を以て視よ、行を愼みて、無智の者の如くせず、乃智ある者の如くせよ、
16 時を惜しむべし、日は惡しければなり。
17 是の故に思慮なき者と爲る勿れ、乃神の旨の何なるを覺れ。
18 又酒に醉ふ勿れ、此に由りて放蕩あり、乃神゜に滿てられよ。
19 聖詠と歌頌と屬神゜の詩賦とを以て、口に唱へ、心に和して、主を讚美せよ。
20 凡の事、常に我等の主イイスス ハリストスの名に因りて、神父に感謝せよ。
21 神を畏るる心を以て互に順へ。
22 婦よ、己の夫に順ふこと、主に於けるが如くせよ、
23 蓋夫は婦の首たること、ハリストスが教會の首たるが如し、彼は亦體の救主なり、
24 乃教會のハリストスに順ふが如く、斯く婦も凡の事に於て夫に順ふべし。
25 夫よ、己の婦を愛すること、ハリストスが教會を愛するが如くせよ、彼は己を此が爲に捨てたり、
26 是を水の洗を以て、言に由りて、潔めて聖にせん爲、
27 是を己の前に光榮なる教會、汚或は皺、或は此くの如き類なき者として立てん爲、卽是が聖にして疵なき者とならん爲なり。
28 夫は己の婦を愛すること、己の身の如くすべし、己の婦を愛する者は、己を愛するなり。
29 人未だ己の身を惡む者有らず、乃之を養ひ、之を温むること、主の教會に於けるが如し、
30 蓋我等は彼の體の肢にして、彼の肉よりし、彼の骨よりす。
31 是の故に人は其父母を離れ、其妻に著きて、二の者一體とならん。
32 此の奥義は大なり、我ハリストスと教會とに於て之を言ふ。
33 然らば爾等各其婦を愛すること、己の如くすべし、而して婦は其夫を畏るべし。
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