2023年01月18日 13:47
第6章 (エフェス書)
1 子よ、爾等主に在りて、己の父母に順へ、蓋此れ宜しきに合ふなり。
2 爾の父及び母を敬へ、此れ許約を加へたる第一の誡なり、曰く、
3 爾福を獲、地に寿からん爲なりと。
4 父よ、爾等も己の子を怒らしむる勿れ、乃警戒と教訓とを以て之を養育せよ。
5 僕よ、恐懼戰慄を以て、樸直なる心に於て、肉體に屬する爾等の主に順ふこと、ハリストスに於けるが如くせよ。
6 人の悅を取る者の如く、惟目の前に勤むるなく、乃ハリストスの僕の如く、心より神の旨を行へ、
7 甘んじて事ふること、人に於けるが如くせずして、主に於けるが如くせよ、
8 蓋知る、人或は僕、或は自主に論なく、各其行ひし善に循ひて、主より報を受けん。
9 主なる者よ、爾等も是くの如く彼等に行ひて、嚴しきを和げよ、天には爾等と彼等との主、偏視せざる者あるを知ればなり。
10 之を究むるに、我が兄弟よ、主及び其權の力に賴りて堅固になれ。
11 神の全備の武具を衣よ、爾等が惡魔の奸計を禦ぐを得ん爲なり、
12 蓋我等の戰は血肉に於てするに非ず、乃首領に於てし、權柄に於てし、此の世の暗昧の世君に於てし、天空に在る凶惡の諸神゜に於てするなり。
13 此に因りて神の全備の武具を取れ、惡しき日に於て禦を爲し、凡の事を成就して、立つを得ん爲なり。
14 故に立ちて、眞實を爾等の腰に束ね、義の甲よろひを衣、
15 和平を福音する預備を以て足に履はき、
16 更に信の盾を執れ、之を以て惡敵の悉くの火箭を滅すを得ん、
17 又救の冑、及び神゜の劔、卽神の言を取れ。
18 常に凡の祈禱と祈願とに於て、神゜を以て禱れ、凡の儆醒忍耐を以て此を務めて、衆聖徒の爲に求め、
19 亦我の爲にも求めよ、我に言を與へられ、我が口は啓かれて、
20 我をして縲絏に在りて使を奉ずる所の福音の奥義を侃侃として宣べしめん爲、我が宜しきに合ひて言ふべき處に毅然たらん爲なり。
21 爾等も我の事、我が爲す所の事を知らん爲に、至愛の兄弟、主に在りて忠信なるティヒクは、悉く之を爾等に告げん、
22 我特に此が爲に彼を爾等に遣せり、爾等が我等の事を知り、且彼が爾等の心を慰めん爲なり。
23 願はくは諸兄弟は神父及び主イイスス ハリストスより平安と愛と信とを獲ん。
24 願はくは恩寵は純ら我等の主イイスス ハリストスを愛する衆人と偕に在らんことを、アミン。