2023年01月19日 13:00
第1章 (コリンフ後書)
1 パワェル、神の旨に由りてイイスス ハリストスの使徒と爲れる者、及び兄弟ティモフェイは、コリンフに在る神の教會、及び遍くアハイヤに在る悉くの聖徒に書を達す。
2 願はくは恩寵と平安とは、神我等の父及び主イイスス ハリストスより爾等に賜はらんことを。
3 祝讚せらるる哉神、我等の主イイスス ハリストスの父、慈悲の父、凡の慰の神。
4 彼は我等の凡の苦難に於て我等を慰む、我等が自ら神より慰めらるる慰を以て、凡の苦難に在る者を慰むるを得ん爲なり。
5 蓋ハリストスの苦の我等の中に增加するが如く、是くの如くハリストスに由りて我等の慰も增加するなり。
6 我等が苦難を受くるも、爾等の爾等の慰と救との爲なり、卽我等も苦しむが如き苦を爾等忍ぶに由りて行はるる救なり。
7 且爾等に於ける我等の望は堅し。我等が慰を受くるも、爾等の慰と救との爲なり、蓋爾等が我等の苦に與るが如く慰にも亦與ることを知ればなり。
8 兄弟よ、我等は爾等が我等のアシヤに於て遇ひし所の苦難を知らざるを欲せず、蓋我等圧せられること甚しくして、勢当たる可からず、生命を保つ望を絶つに至れり。
9 卽我が衷に必死の擬定を爲せり、特に己を恃まずして、惟死者を復活せしむる神を恃まん爲なり。
10 彼は已に我等を此くの如き死より救ひ、今又救ふ、我等彼を恃む後も亦救はん、
11 爾等も我等の爲に祈禱して助くるが故なり、多くの人の轉達に依りて、我等が受けし賜の故を以て、多くの人が我等の爲に感謝せん爲なり。
12 蓋我等の誇は乃此、卽我が良心の、我等が質朴と神に喜ばるる正直とを以て、肉體の智慧に由らずして、神の恩寵に由りて、世に居り、特に爾等の中に居りしを、證することなり。
13 蓋我等が書して爾等に達するは、爾等が讀む所、識る所に他ならず、我望む、爾等が終に至るまで之を識らんことを、
14 蓋爾等は略、我が主イイスス ハリストスの日に於て、我等が爾等の誇と爲り、爾等も同じく我等の誇とならんことを識れり。
15 我此の信に據りて、爾等が再恩寵を獲ん爲に、先に爾等に至り、
16 爾等よりマケドニヤに往き、マケドニヤより復爾等に來り、爾等をして我をイウデヤに送らしめんことを謀れり。
17 我此くの如く謀りて、軽率に行ひしか。抑我が謀る所は肉に由りて謀り、我に是々及び非々とならん爲にするか。
18 然れども神の信なるが如く、爾等に於ける我等の言は是及び非なかりき。
19 蓋我等、卽我とシルアンとティモフェイとを以て、爾等の中に傳へられし神の子イイスス ハリストスは是及び非なかりき、乃彼に在りては是ありしのみ、
20 蓋神の子と悉くの許約は彼に在りて是なり、彼に在りてアミンなり、我等に由りて、神に光榮を歸せん爲なり。
21 我等を爾等と偕にハリストスに堅固にし、及び我等に膏つけし者は神なり、
22 彼は我等に印し、且神の聘質を我等の心に與へたり。
23 我神を呼びて我が靈の證者と爲す、我今に至るまでコリンフに至らざりしは、爾等を宥恕するが故なり。
24 此れ我等は爾等の信に主たるに非ず、乃爾等の喜を助く、蓋爾等は信を以て立つなり。
次章