2023年01月19日 13:11
第2章 (コリンフ後書)
1 我復憂を以て爾等に至らざらんと自ら決めたり。
2 蓋若し我爾等を憂ひしめば、我が憂ひしむる者の外、誰か我を喜ばしめん。
3 我が書して爾等に達せしは卽是なり、我來る時、我を喜ばしむべき者に由りて、憂を受けざらん爲なり、蓋我は爾衆に於て、我が喜は爾衆の喜なりと信ず。
4 我大なる哀と心の痛とに緣りて、多くの涙を以て爾等に書せり、爾等を憂ひしめん爲に非ず、乃我が爾等に於ける愛の深きを知らしめん爲なり。
5 若し憂ひしめし者あらば、惟我を憂ひしめしに非ず、乃畧(我甚しく責むるを欲せず)爾衆を憂ひしめしなり。
6 斯る人は多くの人の懲戒を受くること已に足れり。
7 然らば爾等むしろ彼を赦し、彼を慰めて、恐らくは彼甚しき憂に沈まん。
8 故に我爾等に愛を彼に顯さんことを求む。
9 蓋我が嘗て書せしは、特に爾等を試みて、爾等が凡の事に於て順ふや否やを知らん爲なり。
10 爾等何をか人に赦すことあらば、我も亦之を赦す、蓋我も若し赦ししことあらば、爾等の爲にハリストスの面前に赦ししなり、
11 サタナの我等に勝利を得ざらん爲なり、蓋我等は其詭計を知らざるに非ず。
12 我ハリストスの福音の爲にトロアダに來りしに、主に由りて我が爲に門闢かれたれども、
13 我が兄弟ティトに遇はざるに由りて、我が心安からざりき、乃彼等を辞して、マケドニヤに往けり。
14 神に感謝す、彼は常にハリストス イイススに由りて、我等に凱旋せしめ、且我等を以て、彼を識る香を遍き所に顯す。
15 蓋我等は救はるる者の中にも、亡ぶる者の中にも、神の爲にハリストスの馨香なり。
16 彼には死の香にして死に致し、此には生の香にして生を致す。誰か此等に堪へん。
17 蓋我等は多くの人の如く神の言を混乱せず、乃誠に由り、神の前に、ハリストスに在りて言ふなり。
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