2023年01月19日 13:12
第3章 (コリンフ後書)
1 我等復始めて己を薦むべきか、抑或人の如く、我等は爾等に示す薦書、或は爾等よりする薦書を要するか。
2 爾等は乃我等の書、我が心に書されし者、衆人の知る所、讀む所の者なり。
3 爾等は明に己がハリストスの書にして、我等の役事に由りて、墨を以てせしに非ず、卽活ける神の神゜を以てし、石碑の上に非ず、卽心の肉碑の上に書されたるを示す。
4 我等ハリストスに賴りて、神の前に此くの如き信あり。
5 此れ我等が能く己に由りて何をか思ふこと、己に由るが如くするに非ず、乃我等の能する所は神に由るなり。
6 彼は我等をして能く新約の役者と爲らしめたり、卽文に非ずして、神の役者なり、蓋文は死し、神゜は生かすなり。
7 若し死の役事、文を以て石に書されたる者は、光榮なる者にしてイズライリの諸子がモイセイの面を、其面の移ろふ光榮の爲に見ること能はざりしならば、
8 況や神の役事は更に光榮なる者たらざらんや。
9 蓋若し定罪の役事は光榮ならば、稱義の役事は光榮なること益盛なり。
10 舊光榮ありと爲しし者は、其分に於て已に光榮ありと爲さず、後の光榮の更に愈れるに緣りてなり。
11 蓋若し移ろふ者光榮たらば、長らふる者は益光榮たるなり。
12 故に我等是くの如き望ありて毅然として行ふ、
13 モイセイが其面帕を蒙りて、イズライリの諸子に移ろふ者の終を見るを得ざらしめしが如きに非ず。
14 然れども彼等の思念は昧みたり、蓋今日に至るまで、舊約を讀む時、其帕は存して啓かれず、此れハリストスに由りて除かるる故なり。
15 今日に至るまで、モイセイを讀む時、帕は猶彼等の心に在り。
16 然れども彼等が主に歸する時、其帕は除かる。
17 主は神゜なり、主の神゜の在る所には自由あり。
18 我等皆露れたる面を以て主の光榮を鏡に於けるが如く觀て、其像に変ぜられ、光榮より光榮に進む、主の神゜よりするが如し。
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