2023年01月19日 13:12
第4章 (コリンフ後書)
1 故に我等神の恩惠に依りて、此の職を任じて、敢て倦まず、
2 乃隱れたる愧づべきことを棄て、詭譎を行はず、神の言を混さず、唯眞實を顯して、神の前に在りて、己を衆人の良心に質す。
3 若し我等の福音揜はるるあらば、是れ亡ぶる者の爲、卽此の世の神が智慧を昧ましし不信者の爲におほはる、
4 彼等には、見る可からざる神の像たる、ハリストスの光榮の福音の光を照さざらん爲なり。
5 蓋我等の傳ふる所は己に非ず、乃ハリストス イイスス主なり、我等はイイススに緣りて爾等の僕なり。
6 蓋暗より光の照ることを命ぜし神は、我等の心を照せり、イイスス ハリストスの面にある神の光榮を知る知識を以て我等を輝さん爲なり。
7 然れども我等は此の寶を土の器に藏む、莫大の能が神に由りて、我等に由らざらん爲なり。
8 我等四方より患難を受くれども、窮せず、險しき境に處れども、望を失はず、
9 窘逐せらるれども、棄てられず、倒さるれども、亡びず。
10 常に身に主イイススの死の状を佩ぶ、イイススの生命も我等の身に顯れん爲なり。
11 蓋我等生ける者は、常にイイススの爲に死に付さる、イイススの生命も我等の死すべき肉體に顯れん爲なり。
12 是くの如く死は我等の中に行ひ、生命は爾等の中に行ふなり。
13 然れども録して、我信ず、故に言へりと、あるが如く、我等も此くの如き信仰の神゜を有ちて信ず、故に言ふ、
14 主イイススを復活せしめし者は、イイススを以て我等をも復活せしめ、且爾等と偕に己の前に立たしめんことを知るに因る。
15 蓋萬事は爾等の爲なり、豐かなる恩寵が、多くの人の感謝に由りて、神の光榮の溢るるを致さん爲なり。
16 故に我等は倦まず、乃我等の外なる人は壊るとも、内なる人は日日に新なり。
17 蓋我等が暫時の軽き苦は、極めて盛なる永遠の重き光榮を我等の爲に備ふ、
18 我等見ゆる者を顧みずして、見えざる者を顧みるに緣る、蓋見ゆる者は暫時にして、見えざる者は永遠なり。
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