2023年01月19日 13:15
第7章 (コリンフ後書)
1 是の故に至愛の者よ、我等既に此くの如き許約を得たれば、己を凡の肉と神゜との汚より潔くし、神を畏るるを以て聖を成すべし。
2 爾等我等を納れよ、我等何人をも侵さず、何人をも損なはず、何人よりも利を貪らざりき。
3 此を言ふは爾等を罪せん爲に非ず、蓋我が先に言ひしが如く、爾等我が心の中に在りて、我爾等と偕に死し、偕に生きんことを欲す。
4 我爾等に於て大に毅然たり、我爾等を以て多く誇る我等の悉くの患難の中に在りて、我慰に滿ち、喜に溢る。
5 蓋我等がマケドニヤに來りし時、我が身少しも安きを得ず、乃我等は諸の患難に遭ひ、外には鬭あり、内には懼ありき。
6 然れども謙卑の者を慰むる神は、ティトの至るを以て、我等を慰めたり。
7 唯彼の至るを以てせしのみならず、卽彼が我等に爾等の愛慕、爾等の涕泣、爾等が我に於ける熱心の事を告ぐる時に、慰めたる慰を以てせり、故に我益喜べり。
8 我が書を以て爾等を憂ひしめしことは、我曾て之を悔いしが、今は悔いず、蓋見る、彼の書は暫時と雖、爾等を憂ひしめたり。
9 今我が喜ぶは、爾等が憂ひしに因るに非ず、乃爾等が憂ひて悔改せしに因るなり、蓋爾等は神の爲に憂ひたり、我等より少しも損を受けざらん爲なり。
10 蓋神の爲にする憂ひは、悔なき悔改を生じて、救を得しむ、惟世の憂は死を致す。
11 蓋視よ、爾等が神の爲に憂ひし事は、如何なる勵を爾等の衷に生ぜしか、卽自訴、卽憤愠、卽畏懼、卽恋慕、卽熱心、則罪を責むること是なり。爾等一切此の事に於て自ら潔きを表せり。
12 我が書して爾等に達せしも、侵しし者の爲に非ず、亦侵されし者の爲に非ず、乃我等が爾等の爲に神の前に有つ所の熱心の爾等に顯れん爲なり。
13 故に我等は爾等の慰を以て慰めたり、猶且ティトの喜を以て喜べり、爾等皆其神゜を安んぜしめしが故なり。
14 我が曾て爾等を以て彼の前に誇りし事の若きは、我此を愧ぢず、乃我等が爾等に語りしことの皆眞實なるが如く、斯く我等がティトの前に誇りし所も眞實と爲れり。
15 且彼は爾等皆順従にして、恐懼戰慄を以て、彼を接けしことを憶ひ起して、其心甚爾等を愛せり。
16 故に我凡の事を爾等に託するを得べきに因りて喜ぶ。
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