2023年01月22日 12:53
第9章 (コリンフ後書)
1 聖徒に供事することに就きては、我爾等に書するを要せず、
2 蓋我爾等の熱心を知る、之を以て爾等の事をマケドニヤ人の前に誇りて、アハイヤは去年より已に備を爲せりと言ふ、且爾等の熱心は多くの人を激ましたり。
3 然るに我が兄弟を遣ししは、我等が此の事に於て爾等の爲に誇る所の虛しくならざらん爲、卽爾等の吾が言ひし如く備はれる者とならん爲なり。
4 恐らくはマケドニヤ人我と偕に來りて、爾等の未だ備はらざるを見ば、爾等を言はず、我等此の誇る所に於て羞を得ん。
5 故に我兄弟に求めて、彼等が先づ爾等に至り、爾等が既に告げし所の祝福は、之を祝福として、強請とするに非ず、預め備はりたる者と爲さんことを要とせり。
6 我且之を言ふ、乏しく稼く者は乏しく穡り、豐に稼く者は豐に穡らん。
7 人各其心に欲する所に随ひ、憂に由るに非ず、強ひて爲すに非ずして施すべし。蓋神は樂しみて與ふる者を愛す。
8 且神は爾等を諸恩に富ましめんことを能す、爾等常に凡の事に於て足らざるなくして、凡の善事を爲すに饒ならん爲なり、
9 録されしが如し、云く、彼は散じて、貧者に施せり、其義は世世に存すと。
10 播く者に、種を與へ、食の爲に餅を備ふる者は、願はくは爾等が播く種を備へ、且殖し、又爾等の義の實を益さんことを、
11 爾等が凡の事に富むに由りて、博く施すを得ん爲なり、此れ我等に由りて神に奉る感謝を作す。
12 蓋此の供事の職は第聖徒の乏しきを補ふのみならず、乃亦許多の人をして多くの感謝を神に奉らしむ。
13 彼等は此の職の證に由りて、爾等承け認むるハリストスの福音に服する爲、及び爾等が彼等と衆人とに於ける厚き共與の爲に神を讚榮し、
14 且神が爾等に賜ひし豐なる恩寵に緣りて爾等を慕ひ、爾等の爲に禱る。
15 神に感謝す、其言ひ盡されぬ恩賜に由りてなり。
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