2023年01月22日 12:57
第12章 (コリンフ後書)
1 誇ることは我が爲に益する所なし、蓋我主の顯現と默示とに及ばん。
2 我ハリストスに在る一人を知る、此の人は十四年前に、(肉體に在りてか、知らず、肉體の外に在りてか、知らず、神之を知る、)第三重の天に挙げられたり。
3 我此の人に於て、其(肉體に在りてか、肉體の外に在りてか、知らず、神之を知る、) 4 樂園に上げられて、道ひ難き言、人の語る能はざる者を聞きしを知る。
5 我此くの若き人を以て誇らん、己を以て誇らず、或は我の弱きを誇らんのみ。
6 我若し誇らんと欲せば、無智なる者と爲らず、蓋眞を言はん、然れども我自ら戒む、恐らくは人、我に見る所、或は我に聞く所に過ぎて、我を擬らん。
7 默示の至大なるに因りて我が高ぶらざらん爲に、一の刺は我が肉體に與へられたり、卽サタナの使なり、我を撃たん爲、我が高ぶらざらん爲なり。
8 我三次主に之を我より離さんことを求めたり。
9 然れども主は我に謂へり、我の恩寵は爾に足れり、蓋我の能は弱き中に行はる。故に我寧甘んじて我が弱きを誇らん、ハリストスの能の我の内に寓らん爲なり、
10 是を以て我柔弱、陵辱、窮乏、窘逐、艱難をハリストスの爲に受くるを以て喜と爲す、蓋我が弱き時に於て我強し。
11 我誇りて無智に至れり、爾等我に之を爲さしめたり。我は反りて爾等より誉めらるべかりき、蓋我無きが如き者なりと雖、何事に於ても至大なる使徒等に亞らざるなり。
12 使徒の證は爾等の中に、凡の忍耐に於て、休徴、奇跡、異能に於て顯れたり。
13 蓋爾等には、他の教會の前に、何の虧くる所あるか、或は我が自ら爾等を累はさざりし事のみか、請ふ、此の罪を我に恕せ。
14 視よ、我第三次に爾等に往く備を爲せり、又爾等を累はさざらん、蓋我爾等の所有を求めず、乃爾等を求む。子は親の爲に積むべきに非ず、親は子の爲に積むべければなり。
15 我甚爾等を愛して、爾等に愛せらるること少しと雖、爾等の靈の爲に、甘んじて我が物を費し、及び我が身を盡さん。
16 或は言はん、我自ら爾等を累はさざりしと雖、巧なる者にして、詭計を以て爾等より取れりと。
17 我は爾等に遣しし者の中、誰に由りて爾等より利を獲しか。
18 我ティトに請ひ、又一の兄弟を彼と偕に遣せり、ティトは何の利を爾等より獲しか、我等は同じき神を以て行ひしに非ずや、同じき跡を履みしに非ずや。
19 爾等又我等は爾等に自訴すと意ふか。我等はハリストスに在りて神の前に言ふなり、至愛の者よ、是れ皆爾等の徳を建てん爲なり。
20 蓋我恐る、我が來りて爾等を見んこと、我が欲する所の者の如くならず、又爾等の我を見んこと、爾等の欲する所の者の如くならず、卽我が爾等の中に爭鬭、娼嫉、忿怒、分爭、讒言、隱棘、驕矜、混乱に遇はんことを。
21 且恐る、我が復來る時、我が神は我を爾等の中に卑うし、我多くの者が先に罪を犯して、其行ひし汚穢、淫行、邪侈を悔いざりしに緣りて、哭かんことを。
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