2023年01月23日 13:40
第2章 (マルコ福音)
1 數日を越えて、彼復カペルナウムに入れり、彼が家に在ること聞えたれば、
2 直に多くの人集りて、門の傍にも身を容るる處なきに至れり、彼は之に教を宣べたり。
3 癱瘋の者を攜へて、彼に來れるあり、四人之を舁けり、
4 人の衆きに因りて、彼に近づくを得ずして、其在る處の屋蓋を啓き、之に穴して、癱瘋の者の臥したる牀を縋り下せり。
5 イイスス彼等の信を見て、癱瘋の者に謂ふ、子よ、爾の罪は爾に赦さる。
6 此に或學士等の坐せるあり、心の中に議して曰く、
7 斯の人何ぞ斯く褻瀆を言ふ、獨神より外に、誰か罪を赦すを得ん。
8 イイスス其神゜を以て、直に彼等が斯く己の衷に議するを知りて、彼等に謂へり、爾等何ぞ心の中に斯く議する、
9 癱瘋の者に、爾の罪赦さると言ひ、或は起きて、爾の牀を取りて行けと言ふは、孰か易き。
10 然れども爾等が人の子の地に在りて罪を赦す權あることを知らん爲、(癱瘋の者に向ひて曰く、)
11 爾に謂ふ、起きて、爾の牀を取りて、爾の家に往け。 12 彼直に起き、牀を取りて、衆の前に於て出でたり、衆駭きて、神を讚榮し、我等未だ嘗て斯くの如きことを見ざりきと云ふを致せり。 13 イイスス復海辺に出でしに、民皆彼に就き、彼之を教へたり。 14 過ぐる時、彼はアルフェイの子レワィイが稅關に坐せるを見て、之に謂ふ、我に從へ、彼起ちて從へり。 15 イイススがレワィイの家に席坐せし時、多くの稅吏及び罪人も亦彼と其門徒と偕に席坐せり、蓋此等の多くの者有り、而して彼に從へり。 16 學士等とファリセイ等とは彼が稅吏及び罪人と偕に食するを見て、其門徒に謂へり、彼は何ぞ稅吏及び罪人と偕に食飮する。 17 イイスス之を聞きて、彼等に謂ふ、康强なる者は醫師を需めず乃病を負ふ者は之を需む、我が來りしは、義人を召す爲に非ず、乃罪人を召して、悔改せしめん爲なり。 18 イオアンとファリセイ等との門徒は齋せり、來りて彼に謂ふ、イオアンとファリセイ等との門徒は齋するに、爾の門徒が齋せざるは何ぞや。 19 イイスス彼等に謂へり、イイスス彼等に謂へり、婚筵の客は新娶者の尚彼等と偕に在る時、豈齋するを得んや、新娶者の彼等と偕に在る時は、齋するを得ず、 20 然れども新娶者の彼等より取らるる日至らん、其日には齋せん。 21 新しき布片を用て舊き衣補ふ者あらず、然らずば新しき者は舊きを壞りて、其綻更に甚しからん。 22 又新しき酒を舊き革嚢に盛る者あらず、然らずば新しき酒は嚢を敗りて、酒漏れ、嚢も亡びん、乃新しき酒は新しき嚢に盛るべし。 23 安息日にイイスス禾田を過ぎ行けることあり、彼の門徒行く時穂を摘めり。 24 ファリセイ等彼に謂へり、觀よ、何ぞ彼等は安息日に行ふべからざることを行ふ。 25 彼は之に謂へり、爾等は、ダワィドが乏しくして、己及び其從者の飢ゑし時に行ひし事、 26 卽如何にして彼は、司祭長アワィアファルの時に、神の家に入りて、司祭等の外何人も食ふべからざる供前の餅を食ひ、且之を從者に與へしを、未だ嘗て讀まざりしか。 27 亦彼等に謂へり、安息日は人の爲に設けられたり、人は安息日の爲に非ず、 28 故に人の子は亦安息日の主なり。
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11 爾に謂ふ、起きて、爾の牀を取りて、爾の家に往け。 12 彼直に起き、牀を取りて、衆の前に於て出でたり、衆駭きて、神を讚榮し、我等未だ嘗て斯くの如きことを見ざりきと云ふを致せり。 13 イイスス復海辺に出でしに、民皆彼に就き、彼之を教へたり。 14 過ぐる時、彼はアルフェイの子レワィイが稅關に坐せるを見て、之に謂ふ、我に從へ、彼起ちて從へり。 15 イイススがレワィイの家に席坐せし時、多くの稅吏及び罪人も亦彼と其門徒と偕に席坐せり、蓋此等の多くの者有り、而して彼に從へり。 16 學士等とファリセイ等とは彼が稅吏及び罪人と偕に食するを見て、其門徒に謂へり、彼は何ぞ稅吏及び罪人と偕に食飮する。 17 イイスス之を聞きて、彼等に謂ふ、康强なる者は醫師を需めず乃病を負ふ者は之を需む、我が來りしは、義人を召す爲に非ず、乃罪人を召して、悔改せしめん爲なり。 18 イオアンとファリセイ等との門徒は齋せり、來りて彼に謂ふ、イオアンとファリセイ等との門徒は齋するに、爾の門徒が齋せざるは何ぞや。 19 イイスス彼等に謂へり、イイスス彼等に謂へり、婚筵の客は新娶者の尚彼等と偕に在る時、豈齋するを得んや、新娶者の彼等と偕に在る時は、齋するを得ず、 20 然れども新娶者の彼等より取らるる日至らん、其日には齋せん。 21 新しき布片を用て舊き衣補ふ者あらず、然らずば新しき者は舊きを壞りて、其綻更に甚しからん。 22 又新しき酒を舊き革嚢に盛る者あらず、然らずば新しき酒は嚢を敗りて、酒漏れ、嚢も亡びん、乃新しき酒は新しき嚢に盛るべし。 23 安息日にイイスス禾田を過ぎ行けることあり、彼の門徒行く時穂を摘めり。 24 ファリセイ等彼に謂へり、觀よ、何ぞ彼等は安息日に行ふべからざることを行ふ。 25 彼は之に謂へり、爾等は、ダワィドが乏しくして、己及び其從者の飢ゑし時に行ひし事、 26 卽如何にして彼は、司祭長アワィアファルの時に、神の家に入りて、司祭等の外何人も食ふべからざる供前の餅を食ひ、且之を從者に與へしを、未だ嘗て讀まざりしか。 27 亦彼等に謂へり、安息日は人の爲に設けられたり、人は安息日の爲に非ず、 28 故に人の子は亦安息日の主なり。