2023年01月27日 13:27
第2章 (イアコフ書)
1 我が兄弟よ、爾等は我が光榮の主イイスス ハリストスを信じて、貌を以て人を取る勿れ。
2 蓋若し人金の鐶を穿め、美しき衣を着て、爾等の會堂に入り、亦貧しき人惡しき衣を着て入らんに、
3 爾等美しき衣を着たる者を顧みて、之に爾は此に善き處に坐れと曰ひ、貧しき者に爾は彼處に立て、或は此に我が足下に坐れと曰はば、
4 卽爾等己の衷に判斷して、惡しき念ある裁判者と爲るに非ずや。
5 我が至愛の兄弟よ、之を聽け、神は豈斯の世の貧しき者を選びて信に富ませ、彼を愛する者に約せし國を嗣がしむるに非ずや。
6 然るに爾等は貧しき者を藐しめたり。富める者は爾等を虐げ、爾等を裁判所に曳くに非ずや。
7 彼等は爾等が稱へらるる美名を名すに非ずや。
8 若し爾等書に載する所の王法、隣を愛すること己の如くせよと云ふを行はば、則善く行ふなり。
9 然れども若し貌を以て人を取らば、則罪を行ひ、律法に對して犯罪者と爲るなり。
10 全律法を守りて、其一を犯す者は、全律法を犯すなり。
11 蓋淫する毋れと言ひし者は、亦殺す毋れと言へり、然らば爾淫せずと雖、殺すこと有らば、亦律法を犯す者と爲るなり。
12 爾等言ふ所、行ふ所、自由の律法に由りて審判を受けんとする者の如くすべし。
13 蓋矜恤を施さざりし者は審判せらるる時に矜恤を獲ざらん、矜恤は審判に勝つなり。
14 我が兄弟よ、若し人自ら信ありと謂ひて、行なくば、何の益かあらん、信能く彼を救ふか。
15 若し兄弟或は姉妹裸にして、日用の糧に乏からんに。
16 爾等の中に或人、之に安然として往け、溫にして飽くを得よと曰ひて、其身に需むる者を之に與へずば、何の益かあらん。
17 是くの如く信も亦行なければ、自ら死せる者なり。
18 人或は言はん、爾に信あり、我に行ありと、請ふ、爾が行を兼ねざる信を我に示せ、我は我が行に由りて、我が信を爾に示さん。
19 爾神は一なりと信ず、斯く爲すは善し、魔鬼も亦信じ、而して慄く。
20 虛誕の人よ、爾は行を兼ねざる信の死せる者なるを知らんと欲するか。
21 我等の先祖アウラアムが、其子イサアクを祭壇の上に獻げて、義とせられしは、行に由るに非ずや。
22 爾見るか、信は彼の行を助け、又行に由りて、信は全きを獲たり。
23 斯く聖書の云ふ所應へり、アウラアムは神を信ぜり、此れ彼に歸して義と爲れり、且神の友と稱へられたり。
24 然らば爾等之を觀る、人の義とせらるるは行に由りてなり、唯信に由るには非ず。
25 同じく妓婦ラアフも、偵使を納れて、之を他の途より歸らしめて、義とせられしは、行に由るに非ずや。
26蓋靈なき體の死せる者なるが如く、斯く行なき信も亦死せる者なり。
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