2023年01月27日 14:07
第4章 (イオアン第一公書)
1 至愛の者よ、概神゜を信ずる勿れ、乃其神の神゜に属するや否やを試みよ、蓋多くの僞預言者は世に出でたり。
2 神の神゜と迷謬の神゜とを此くの如く知れ、凡そイイスス ハリストスが肉體を以て來りしことを承け認むる神゜は神゜に属するなり。
3 凡そイイスス ハリストスが肉體を以て來りし事を承け認めざる神゜は神に属するに非ず、乃爾等が來らんと聞きし所、今已に世に在るアンティハリストの神゜なり。
4 小子よ、爾等神゜に属し、而して彼等に勝てり、蓋爾等に居る者は世に居る者より大なり。
5 彼等は世に属す、故に其言ふ所も世に属す、世は彼等に聽く。
6 我等は神゜に属す、神を識る者は我等に聽く、神゜に属せざる者は我等に聽かず。此に由りて我等は眞實の神゜と迷謬の神゜とを識るなり。
7 至愛の者よ、我等相愛すべし、蓋愛は神゜に属す、凡そ愛する者は神より生れて、神を知るなり。
8愛せざる者は神を識らず、蓋神は愛なり。
9 神は其獨生の子を世に遣して、我等をして彼に由りて生命を得しむ、此を以て神の我等に於ける愛は顯れたり。
10 我等が神を愛せしに非ず、乃彼は我等を愛し、其子を遣して、我等の罪の爲に挽回の祭と爲せり、此に於て愛あり。
11 至愛の者よ、若し神が此くの如く我等を愛せば、我等も相愛すべし。
12 神を見し人未だ嘗て非ず。若し我等相愛せば、神は我等に居り、其愛は我等の衷に全くせられしなり。
13 彼旣に其神を我等に與へたれば、我等此に由りて彼に居り、彼も我等に居るを知る。
14 父が其子を遣して世の救主と爲ししことは、我等已に之を見且證す。
15 イイススを神の子と承け認むる者は、神は彼に居り、彼も神に居るなり。
16 神の我等に於ける愛は、我等已に之を知り、且信ぜり。神は愛なり、愛に居る者は神に居り、神も彼に居るなり。
17 愛は我等の衷に全くせられて、我等をして審判の日に毅然たるを得しむ、蓋我等の此の世に在りて、行ふ所は彼の行ひしが如し。
18 愛の中には懼なし、乃全き愛は懼を外に逐ふ、蓋懼の中には苦あり、懼るる者は未だ愛に全くせられざるなり。
19 我等は彼を愛すべし、蓋彼は先づ我等を愛せり。
20 人若し我神を愛すと言ひて、其兄弟を惡まば、謊る者なり、蓋見る所の兄弟を愛せざる者は、焉ぞ見ざる所の神を愛するを得ん。
21 神を愛する者は、亦其兄弟を愛すべし、此の誡は、我等之を彼より受けたり。
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