2023年01月27日 14:09
第5章 (イオアン第一公書)
1 凡そイイススのハリストスたるを信ずる者は、神より生れたるなり、凡そ生みし者を愛する者は、彼より生れし者をも愛す。
2 我等若し神を愛し、其誡を守らば、此に由りて我等が神の諸子を愛するを知る。
3 蓋神の誡を守るは、是れ乃神を愛するなり、其誡は難からず。
4 蓋凡そ神より生れし者は世に勝つ、世に勝ちたる勝は、乃我等の信なり。
5 世に勝つ者は誰ぞ、イイススが神の子たるを信ずる者に非ずや。
6 此れ卽水と血と神゜とを以て來りしイイスス ハリストスなり、獨水のみならず、乃水と血とを以てせり、而して證を作す者は神゜なり、神゜は眞實なるに因る。
7 蓋天に在りて證を作す者三、父なり、言なり、聖神゜なり、此の三の者は一なり。
8 又地に在りて證を作す者三、神゜なり、水なり、血なり、此の三の者は一に歸す。
9 若し我等人の證を受けば、神の證は更に大なり、蓋是れ神が其子の爲に證せし所の證なり。
10 神の子を信ずる者は、己の衷に證あり、神を信ぜざる者は、彼を謊る者と爲す、蓋神が其子の爲に證せし所の證を信ぜず。
11 此の證は、卽神は我等に永遠の生命を與へ、而して此の生命は彼の子に在ること是なり。
12 神の子を有つ者は生命を有ち、神の子を有たざる者は生命を有たず。
13 我之を書して、爾等神の子の名を信ずる者に達せり、爾等が永遠の生命を有つを知らん爲、又神の子の名を信ぜん爲なり。
14 我等彼の旨に循ひて求むれば、彼は我等に聽く、是れ我等が彼の前に毅然たる所なり。
15 凡そ彼が我等の求むる所を聽くを知らば、亦我等の彼に求むる所を得るを知る。
16 若し人其兄弟が死を致さざる罪を犯すを見ば、求むべし、然らば神は彼卽死を致さざる罪を犯す者に生命を與へん。死を致す罪あり、我之が爲に祈るべしと云はず。
17 凡の不義は罪なり、但し死を致さざる罪あり。
18 我等は凡そ神より生れし者の罪を犯さざるを知る、乃神より生れし者は己を守り、凶惡者は彼に觸れず。
19 我等が神゜に属し、世は皆惡に伏するは、我等之を知る。
20 又知る、神の子來りて、我等に光及び智慧を與へたり、我等が眞の神を識りて、其眞の子イイスス ハリストスに居らん爲なり。此れ卽眞の神及び永遠の生命なり。小子よ、己を偶像より護れ、アミン