2023年01月28日 13:50
第2章 (黙示録)
1 エフェスの教會の天使に書して曰へ、其右の手に七の星を執りて、七の金の燈臺の間を歩む者は是くの如く云ふ、
2 我は爾の所爲、爾の勞、爾の忍耐、爾が惡人を勝ふる能はざる事、自ら使徒と言ひて實は否らざる者を試みて、其虛誕を露しし事を知る。
3 爾は多く勝へたり、忍耐は爾に在り、我が名の爲に勞して倦まざりき。
4 然れども我爾に責むべきことあり、是れ爾が初の愛を離れしことなり。
5 故に爾何より隕ちしかを憶ひ、悔改して初の行爲を行へ、然らずして、若し爾悔改せずば、我速に爾に來りて、爾の燈臺を其處より移さん。
6 然れども爾に取るべきことあり、爾がニコライ黨の所爲を惡むこと是なり、我も亦之を惡む。
7 耳ある者は神゜の諸教會に言ふ所を聞くべし、勝つ者には我神の樂園の中に在る生命の樹に由りて食ふを賜はん。
8 又スミルナの教會の天使に書して曰へ、第一の者及び末の者、曾死し、今生ける者は是くの如く曰ふ、
9 我爾の所爲と、患難と、窮乏とを知る、然れども爾は富める者なり、又彼の自らイウデヤ人なりと言ひて、實は然らず、乃サタナの會を成す者の謗讟を知る。
10 爾受けんとする苦を懼るる勿れ。視よ、惡魔は爾等の中の者を獄に下さん、爾等の試みられん爲なり、爾等は患難を受けんこと、十日間ならん。死に至るまで忠信なれ、然らば我爾に生命の冕を與へん。
11 耳ある者は神の諸教會に言ふ所を聞くべし、勝つ者は第二の死より害を受けざらん。
12 又ペルガムの教會の天使に書して曰へ、兩刃の利き劔を有てる者は是くの如く云ふ、
13 我爾の所爲、及び爾がサタナの座の在る處に居るを知り、又爾が我の名を執り、我の忠信なる證者アンティパが、爾等の中に、サタナの居る處に殺されたる日に於ても、我の信を棄てざりしを知る。
14 然れども我聊爾に責むべきことあり、蓋爾には彼處にワラワムの教を執る者あり、彼はワラクに、イズライリの諸子を誘惑に引きて、偶像に獻げし物を食ひ、又淫を行はしむるを教へたり。
15 是くの如く爾にもニコライ黨の教、我が惡む所の者を執る者あり。
16 悔改せよ、然らずば、我速に爾に至りて、我が口の劔を以て彼等と戰はん。
17 耳ある者は神゜の諸教會に言ふ所を聞くべし、勝つ者には我秘藏のマンナを與へて食はしめ、又白き石、及び石の上に書されたる新なる名を與へん、之を受くる者は外に其名を知る者なし。
18 又フィアティラの教會の天使に書して曰へ、神の子、其目を火焰の如く、其足は精銅に似たる者は、是くの如く言ふ、
19 我爾の所爲と、愛と、服役と、信と、爾の忍耐と、且爾が後の所爲の前の所爲よりも多きを知る。
20 然れども我聊爾に責むべきことあり、蓋爾は婦イエザワェリ、自ら預言女と言ふ者に、我が諸僕を教へ惑はして、淫を行ひ、偶像に獻げし物を食はしむるを容す。
21 我彼に其淫行を悔改する時を與へたれども、彼は悔改せざりき。
22 視よ、我彼を牀に投げん、又彼と與に姦淫する者も、若し其所爲を悔改せずば、之を大なる患難に投げん。
23 彼の諸子は、我死を以て之を滅さん、而して諸教會は、我が人の心腸を鑒察する者なるを知らん、我爾等各人に、其行に循ひて報いん。
24 然れども我爾等、及び其他フィアティラに在りて、此の教を受けず、所謂サタナの奧秘を知らざる者に言ふ、我爾等に他の任を負はせざらん、
25 惟有つ所の者を固く執りて、我が來るに及べ。
26 勝を得て、終に至るまで我が所爲を守る者は、我彼に異邦民の上に權を與へん、
27 彼は鉄の杖を以て彼等を牧せん、彼等は陶器の如く碎かれん、我も我が父より受けし權の如し。
28 且我彼に晨の星を與へん。
29 耳ある者は神゜の諸教會に言ふ所を聞くべし。
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