2023年01月28日 13:55
第4章 (黙示録)
1 此の後、我仰ぎ觀しに、爰に天闢けて、先に聞きし所の箛の如く我に語れる聲は曰へり、此に上れ、我此より後に成るべき事を爾に示さん。
2 我忽神゜に在りき、視よ、天に寶座は設けられ、寶座の上に坐する者あり。
3 此の坐する者は、貌碧玉瑪瑙に似たり、虹は寶座を繞りて、其色葱珩の如し。
4 寶座を繞りて、又二十四の寶座あり、此の寶座には、我二十四の長老の坐するを見たり、白き衣を衣、其首に金の冕を戴けり。
5 寶座より閃電と迅雷と聲と出でたり、寶座の前に七の燈の燃ゆるあり、卽神の七の神゜なり。
6 寶座の前に玻璃の海の水晶に似たるあり、寶座の中及び寶座の周圍に四の生物あり、前にも後にも目滿ちたり。
7 第一の生物は獅に似たり、第二の生物は牛に似たり、第三の生物は人の如き面あり、第四の生物は飛ぶ鷲に似たり。
8 四の生物は、各周體に六の翼あり、内には、目滿ちたり、日夜息めずして曰ふ、聖なる哉、聖なる哉、聖なる哉、主神全能者、先に在りし、今在り、後に在らんとする者よ。
9 生物が、寶座に坐する所の無窮の世に生くる者に、光榮と尊貴と感謝とを歸する時、
10 二十四の長老は寶座に坐する者の前に俯伏し、無窮の世に生くる者を拜し、其冕を寶座の前に置きて曰ふ、
11 主よ、爾は光榮と尊貴と權力とを受くるに當れり、蓋爾は萬物を造れり、爾の旨に由りて萬物は存し、且造られたり。
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