2023年01月28日 13:56
第5章 (黙示録)
1 我又寶座に坐する者の右の手に書を執れるを見たり、其内外に書せるあり、七の印を以て封ぜられたり。
2 我又有能の天使が大なる聲を以て宣ぶるを見たり、曰く、誰か此の書を開き、其印を解くに堪ふる。
3 天にも、地にも、地の下にも、誰も此の書を開き、或は之を觀ることを得る者なかりき。
4 一も此の書を開きて、之を讀み、或は之を觀るに堪ふる者を得ざりしに因りて、我多く哭けり。
5 長老の一人我に言ふ、哭く勿れ、視よ、イウダの支派より出でたる獅、ダワィドの根は、勝を得たり、彼は此の書を開き、其七の印を解くを得るなり。
6 我又觀しに、爰に寶座及び四の生物の中、及び長老等の中に、屠られしが如き羔の立てるあり、七の角、及び七の目、卽全地に遣されたる神の七の神゜を有てる者なり。
7 彼來りて、寶座に坐する者の右の手より書を取れり。
8 其書を取りし時、四の生物、及び二十四の長老は、羔の前に俯伏せり、各琴と香とを滿つる金の鼎とを執れり、是諸聖人の祈禱なり、
9 乃新なる歌を歌ひて曰ふ、爾は書を取りて、其印を開くに堪へたり、蓋爾は屠られて、己の血を以て、諸族、諸音、諸民、諸國の中より我等を贖ひて、神に歸せしめ、
10 且我等の神の前に、我等を王及び司祭と爲せり、我等地に王たらんと。
11 我又見且聞きしに、寶座と生物と長老等との周圍に多くの天使にの聲あり、其數は萬萬千千なり、
12 彼等は大なる聲を以て言へり、屠られたる羔は權威と、富有と、睿智と、能力と、尊貴と、光榮と、祝讚とを受くるに當れり。
13 我又凡の受造物、天に在り地に在り、地の下に在り、海に在り、及び凡そ其中に在る者の言ふを聞けり、曰く、寶座に坐する者及び、羔に、祝讚と、尊貴と、光榮と、權能とは無窮の世に歸す。
14 四の生物は曰へり、アミン。二十四の長老は俯伏して、無窮の世に生くる者を拜せり。
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