2023年01月28日 14:15
第6章 (黙示録)
1 我羔が七の印の第一を開けるを見たり、時に我四の生物の一が雷の如き聲を以て言ふを聞けり、曰く、來りて觀よ。
2 我觀しに、爰に白き馬あり、之に乘れる者弓を執れり、且冕は彼に與へられたり、彼は勝を得たる者として出で、又勝たん爲に出でたり。
3 第二の印を開きし時、我第二の生物の言ふを聞けり、曰く、來りて觀よ。
4 乃他の馬、色の赤き者出でたり、之に乘れる者には、地より和平を奪ひ、互に相殺さしむる權は與へられ、又彼に大なる刃は與へられたり。
5 第三の印を開きし時、我第三の生物の言ふを聞けり、曰く來りて觀よ。我觀しに、爰に玄き馬あり、之に乘れる者は其手に權衡を執れり。
6 我四の生物の中に聲あるを聞けり、曰く、銀一枚に麦一量、銀一枚に麰麦三量なり、油と酒とを傷ふ勿れ。
7 第四の印を開きし時、我第四の生物の言ふを聞けり、曰く、來りて觀よ。
8 我觀しに、爰に灰色の馬あり、之に乘れる者は其名を死と曰ふ、地獄は其後に隨へり、彼に地の四分の一に權は與へられたり、刀劔と、饑饉と、疫病と、地の獸とを以て殺さん爲なり。
9 第五の印を開きし時、我祭壇の下に於て、神の言の爲、及び立てし所の證の爲に殺されたる者の靈を見たり。
10 彼等は大なる聲を以て呼びて曰へり、聖にして眞實なる主宰よ、爾は何の時に至るまで審判せず、地に居る者に、我等の血の爲に報を爲さざるか。
11 卽彼等各人に白き衣は與へられ、且彼等に言はれたり、尚少時安んじて、其同勞者及び兄弟が、彼等の如くに殺されて、其數を盈たすに至るべし。
12 第六の印を開きし時、我觀しに、爰に大なる地震あり、日は毛衣の如く黑くなり、月は血の如くなれり。
13 天の星は地に隕ちしこと、無花果樹の大なる風に揺られて、其未だ熟せざる果を落すが如し。
14 天は逝きしこと書卷を捲くが如く、山と嶋と皆移りて、其處を離れたり。
15 地の帝王と、候伯と、富める人と、千夫長と、勇士と、凡その奴僕と、凡その自主の者とは、洞及び山の巌に匿れ、
16 山と巌とに言ふ、我等の上に墜ちて、我等を寶座に坐する者の面、及び羔の怒より匿せよ、
17 蓋其怒の大なる日至れり、孰か能く立たん。
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