2023年01月28日 14:18
第8章 (黙示録)
1 第七の印を開きし時、天靜なりしこと約半時。
2 我七の天使が神の前に立てるを見たり、七の箛は彼等に與へられたり。
3 又他の天使來りて、祭壇の前に立ち、金の香爐を持てり、多くの香は彼に與へられたり、彼が之を悉くの聖人の祈禱と偕に、寶座の前に在る金の祭壇の上に獻げん爲なり。
4 香の烟は諸聖人の祈禱と偕に、天使の手より神の前に升れり。
5 天使は香爐を執り、之に祭壇の火を盛りて、地に投げたるに、衆くの聲と、迅雷と、閃電と、地震とは起れり。
6 七の箛を持てる七の天使は之を吹く備へを爲せり。
7 第一の天使箛を吹きたるに、雹と火とは血に雜りて、雨りて地に隕ちたり、樹の三分の一は焚け、靑き草も悉く焚けたり。
8 第二の天使箛吹きたるに、大なる山の如き者火に燃えて、
9 海に投ぜられたり、海の三分の一は血と爲り、海に在る生ける物の三分の一は死し、舟の三分の一は滅びたり。
10 第三の天使箛を吹きたるに、大なる星は燈の如くに燃えて、天より隕ち、河の三分の一及び水の泉に隕ちたり。
11 星の名を茵蔯と曰ふ、水の三分の一は茵蔯の如く爲れり、多くの人は水に因りて死せり、其苦くなりたる故なり。
12 第四の天使箛を吹きたるに、日の三分の一、月の三分の一、星の三分の一は撃たれて、其三分の一は暗くなりたり、昼の三分の一は光なし、夜も亦然り。
13 我又一の天使が、中天を飛びて、大なる聲を以て言ふを見且聞けり、曰く、世の三の天使が吹かんとする箛の聲に因りて、地に居る者は禍なる哉、禍なる哉、禍なる哉。
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