2023年01月28日 14:21
第10章 (黙示録)
1 我又有能なる他の天使の、雲を衣て天より降るを見たり、其首の上に虹あり、其面は日の如く、其足は火の柱の如し。
2 其手には披きたる小卷を持てり、其右の足を海に、左の足を地に立てたり。
3 彼大なる聲を以て獅の吼ゆるが如く呼べり、彼が呼びし時、七の雷は、其聲を以て語れり。
4 七の雷が其聲を以て語りし時、我之を書さんと欲せり、然れども天より我に言ふ聲を聞けり、曰く、七の雷の語りしことは、之を封じて、書す勿れ。
5 我が見し所の海及び地に立てる天使は、其手を挙げて天に向ひ、
6 無窮の世に生くる者、卽天及び其中の者、地及び其中の者、海及び其中の者を造りし者を指して、誓ひて曰へり、此より復時無からん、
7 卽第七の天使が箛を吹きて、聲を出さん日に、神の奥義は成就せられん、彼が其諸僕預言者に福音せしが如し。
8 我が天より聞きし聲、又我に語りて曰へり、往きて、海及び地に立てる天使の手に披きたる小卷を取れ。
9 我天使に往きて、彼に謂へり、小卷を我に與へよ。彼我に謂ふ、取りて之を食へ、此れ爾の腹を苦からしめん、然れども爾の口には、甜きこと蜜の如くならん。
10 我天使の手より小卷を取りて、之を食へり、此れ我が口に甜きこと蜜の如しなりしが、之を食ひし後、我が腹は苦くなれり。
11 彼我に謂ふ、爾復多くの民と、族と、音と、王との事を預言すべし。
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