2023年01月29日 13:55
第11章 (黙示録)
1 杖に似たる萑葦を我に與へし者あり、曰く、起ちて、神の殿と、祭壇と其中に拜する者とを度れ、
2 然れども殿の外の庭は、之を除きて、度る勿れ、蓋此れ異邦人等に與へられたり、彼等は聖なる城を躙すこと、四十二月ならん。
3 我は我が二の證者に與へん、彼等は麻の衣を衣て、預言すること、一千二百六十日ならん。
4 此れ乃二の橄欖樹及び二の燈臺にして、地の神の前に立つ所の者なり。
5 若し人彼等を害せんと欲せば、火は彼等の口より出でて彼等の敵を囓まん、其人是くの如く殺さるべし。
6 彼等には、天を閉ぢて其預言する日に雨を地に降らせざる權あり、又水の上に權ありて、之を血に変ずるを得、且何の時に於ても、之を欲せば、凡の災を以て地を撃つを得るなり。
7 彼等が其證を畢へん時、淵より出づる獸は彼等と戰を爲し、彼等に勝ちて、彼等を殺さん。
8 其屍を大なる邑の衢に遺さん、此の邑は譬へてソドム及びエギペトと名づく、我等の主の十字架に釘せられし處なり。
9 諸民、諸族、諸音、諸國に屬する者は、三日半の間彼等の屍を見ん、且其屍を墓に藏むるを許さざらん。
10 地に居る者は之が爲に喜び、樂み、互に禮物を贈らん、蓋此の二の預言者は地に居る者を苦しめたり。
11 然れども三日半の後に、生命の神゜は神より彼等の中に入り、彼等は其足を以て立てり、而して大なる懼は彼等を見る者に及べり。
12 彼等は天より彼等に言ふ、大なる聲を聞けり、曰く、之に升れ。乃雲に乘りて天に升れり、彼等の敵も之を見たり。
13 此の時大なる地震ありて、邑の十分の一は倒れ、地震に由りて殺されし者七千名あり、餘の者は懼を懷きて、光榮を天の神に歸せり。
14 第二の禍は去りて、視よ、第三の禍は速に來る。
15 第七の天使箛を吹きたるに、天に大なる聲ありて曰へり、世の國は我等の主及び其ハリストスの國と爲れり、彼は王と爲りて無窮の世に至らん。
16 神の前に己の寶座に坐する二十四の長老は俯伏して、神を拜して
17 曰へり、主神全能者、今在り、先に在りし、後に在らんとする者よ、我等爾に感謝す、爾の大なる權能を執りて、王と爲りしに因る。
18 諸民は怒り、爾の怒も至り、又死者を審判して、爾の諸僕、卽預言者、聖人、及び小大を論せず、爾の名を畏るる者に證を與へ、且地を壞る者を壞る時至れり。
19 乃神の殿は天に闢かれ、其殿の中に彼の約匱は見れたり、又閃電と、衆くの聲と、迅雷と、地震と、大なる雹とありき。
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