2023年01月29日 13:56
第12章 (黙示録)
1 大なる異象は天に現れたり、日を衣たる婦あり月は其足下に在り、首には十二の星の冕を戴けり。
2 彼孕み居りしが、產苦を病みて號べり。
3 又他の異象は天に現れたり、視よ、大なる、赤き龍あり、之れに七の首、十の角ありて、其首に七の冕を戴けり。
4 其尾は天の星の三分の一を曳きて、之を地に墮とせり。龍は產まんとする婦の前に立てり、彼が產む時に、其子を食はん爲なり。
5 彼は男の子を生めり、此れ鐵の杖を以て萬民を牧せんとする者のなり、子は神及び其寶座に挙げられたり。
6 婦は野に逃れたり、彼處に神より彼の爲に備へられたる處あり、彼が彼處に於て一千二百六十二日閒食はん爲なり。
7 天には戰起れり、ミハイル及び其天使等は龍と戰へり、龍及び其使等も亦戰ひしが、
8 敵する能はずして、復天に彼等の處を得ざりき。
9 大なる龍は墮されたり、卽昔の蛇、惡魔及びサタナと名づくる者、全世界を惑はす者は地に墮され、其使等も彼と偕に墮されたり。
10 我天に大なる聲あるを聞けり、曰く、今我等の神の救と、能と、國と、及び其ハリストスの權は至れり、蓋我等の兄弟の讒者、日夜我等の神の前に彼等を讒する者は墮されたり。
11 彼等は羔の地及び己の證の言を以て之に勝ち、死に至るまで己の生命を愛まざりき。
12 故に諸天及び之に居る者は樂しめ、地及び海に居る者は禍なる哉、蓋惡魔は爾等に降り、且大なる怒を懷けり、其時の幾くもなきを知るに因りてなり。
13 龍は己が地に墮されしを見て、男の子を生みし婦を逐へり。
14 婦には大なる鷲の二の翼與へられたり、彼が野に飛び、己の處に至り、彼處に蛇の面を避けて、一期、數期、及び半期の閒、食はれん爲なり。
15 蛇の婦の後に於て、其口より水の河の如くに吐きて、彼を漂はさんと欲せり。
16 然れども地は婦を助けたり、地は其口を啓きて、龍が己の口より出しし河を呑めり。
17 龍は婦を怒りて、彼の其餘の裔、卽神の誡を守り、イイスス ハリストスの證を有つ者と戰はん爲に往けり。
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