2023年01月29日 14:00
第14章 (黙示録)
1 我又觀しに、爰に羔はシオン山に立ち、彼と偕にする者一百四十四千あり、彼の父の名は彼等の額に記されたり。
2 且我天より聲あるを聞けり、多くの水の聲の如く、大なる雷の聲の如し、我又琴を弾く者が其琴を弾くが如き聲を聞けり。
3 彼等は寶座の前、及び四の生物と長老等との前に、新なる歌の如きを歌ふ、此の歌は、地より贖はれたる一百四十四千の者の外に、誰も之を學ぶ能はざりき。
4 此の衆は婦女に玷れざる者なり、蓋童貞者なり、彼等は羔の何處に往くに論なく、之に従ふ。彼等は人の中より贖はれて、神と羔とに初實の果たるなり。
5 彼等の口には詭譎なし、彼等は神の寶座の前に責むべきなし。
6 我又他の天使が中天に飛ぶを見たり、彼は地に居る者、諸國、諸族、諸音、諸民に福音せん爲に、永遠の福音を有ち、
7 大なる聲を以て言へり、神を畏れて、光榮を彼に歸せよ、蓋其審判の時至れり、天、地、海、及び水の泉を造りし者を拜せよ。
8 又他の天使には其後に従ひて言へり、大なる邑ワワィロンは傾れたり、傾れたり、其淫乱の怒の酒を萬民に飮ましめたればなり。
9 第三の天使は彼等の後に従ひて、大なる聲を以て言へり、人若し獸と其像とを拜し、其印誌を己の額、或は己の手に受けば、
10 神の怒の酒、卽其怒の杯に盛りたる、雜なき酒を飮み、又聖なる天使等及び羔の前に於て、火と硫磺とを以て苦しめられん。
11 彼等の苦の烟は上りて、無窮の世に絶えず、獸と其像とを拜して、其名の印誌を受くる者は、日夜安息を得ざらん。
12 此には神の誡とイイススを信ずる信とを守る聖徒の忍耐在り。
13 我天より我に言ふ聲を聞けり、曰く、之を書せ、今より後、主に在りて死する死者は福なり。神゜曰く、然り、彼等は其勞を休めて、息はん、蓋彼等の功は彼等に隨はん。
14 我又觀しに、爰に白き雲あり、雲の上に人の子に似たる者坐せり、其首に金の冕、其手に利き鎌あり。
15 又他の天使は殿より出でて、大なる聲を以て、雲に坐する者に呼びて曰へり、爾の鎌を遣して刈れ、蓋刈る時至れり、地の刈るべき者熟したればなり。
16 雲に坐する者其鎌を地に投げたれば、地は刈られたり。
17 又他の天使は、天に在る殿より出でたり、彼も利き鎌を持てり。
18 又他の天使、火に權ある者は、祭壇より出で、大なる聲を以て、利き鎌を持てる者に呼びて曰へり、爾の利き鎌を遣して、地の葡萄の房を剪れ、蓋其果は熟せり。
19 天使は其鎌を地に投げて、地の葡萄を剪り、之を神の怒の大なる醡に投じたり。
20 果は醡の中に在りて、城外に於て践まれたれば、地は醡より出でて、馬の勒にまで至り、一千六百小里に及べり。
次章