2023年01月29日 14:06
第17章 (黙示録)
1 七の鼎を持てる七の天使の一は來り、我と與に語りて、我に謂へり、來れ我爾に多くの水に坐する大なる淫婦の審判を示さん。
2 地の諸王は彼と淫し地に居る者は其淫乱の酒に醉ひたり。
3 乃我を神゜に於て野に攜へたれば、我絳き獸に坐する婦を見たり、獸は神を讟る名に滿てられ、七の首、十の角あり。
4 婦は紫布と絳布とを衣、金と寶石と眞珠とを妝ひて、其手に憎むべき者と其淫乱の穢とを滿つる金の杯を執れり、
5 其額に名の記せるあり、曰く奥義、大なるワウィロン、地の諸淫婦及び憎むべき者の母と。
6 我婦が諸聖の血とイイススの證者の血とに醉へるを見たり、彼を見て、大に驚き奇しめり。
7 天使我に謂へり、何ぞ奇しむ、我爾に此の婦、及び彼を乘する獸、七の首、十の角ある者の奥義を語げん。
8 爾が見たる獸は、先に在り、又無し、後淵より上り、又沈淪に往かん、地に居る者にして、世の始より其名の生命の書に錄されざる者は、獸が先に在り、又無く、後復出づるを見て、奇しまん。
9 此には智なる意義あり。七の首は婦の坐する所の七の山なり。
10 又七の王なり、其五は已に傾れ、其一は尚在り、餘の一は未だ來らず、來らば、暫く存すべし。
11 先に在り、又無き獸は、其第八なり、七より出でて、沈淪に往かん。
12 爾が見たる、十の角は、十の王なり、未だ國を受けざれども、一時獸と偕に王の如き權を受けん。
13 彼等は旨を一にして、己の能と權とを獸に與へん。
14 彼等は羔と戰ひ、羔は彼等に勝たん、蓋彼は諸主の主、諸王の王なり、彼と偕にする者は、召され、選ばれたる、忠信なる者なり。
15 又我に謂ふ、爾が見たる諸水、淫婦が坐する所の者は、諸民、群衆、諸國、諸音なり。
16 爾が獸に於て見たる十の角は、淫婦を惡み、之を荒し、之を裸にし、其肉を食ひ、火を以て之を焚かん。
17 蓋神は己の旨を行ふことを彼等の心に納れて、彼等に其旨を一にし、其國を獸に與へて、神の言の成就せんことを待たしめたり。
18 爾が見たる婦は、地の諸王に王たる大なる邑なり。
次章
│黙示録