2023年01月29日 14:10
第19章 (黙示録)
1 此の後、我多くの民の呼ぶが如き大なる聲の天に在るを聞けり、曰く、アリルイヤ、救贖と、光榮と、尊貴と、權能とは、我等の主に歸す。
2 蓋其審判は誠なり、義なり、蓋彼は淫乱を以て地を敗壞せし大なる淫婦を定罪し、己の諸僕の血を其手より索めたり。
3 再言へり、アリルイヤ。彼の烟は上りて、無窮の世に息まず。
4 又二十四の長老及び四の生物は俯伏し、寶座に坐する神を拜して曰へり、アミン、アリルイヤ。
5 聲寶座より出でて曰へり、悉くの神の僕、及び彼を畏るる小なる者と大なる者よ、我等の神を讚美せよ。
6 我多くの民の聲の如く、多くの水の聲の如く、烈しき雷の聲の如きを聞けり、曰く、アリルイヤ、蓋主神全能者は王と爲れり。
7 我等は喜び樂しみて、光榮を彼に歸すべし、蓋羔の婚姻は届り、其婦は己を備へたり。
8 彼に潔くして光れる細布を衣ることは與へられたり、細布とは諸聖の義なり。
9 天使我に言へり、之を書せ、羔の婚姻の筵に召されたる者は福なり、又曰へり、是れ神の眞の言なり。
10 我其足下に俯伏して、彼を拜せんとせしに、彼我に言へり、不可なり、我は爾とイイススの證を有つ爾の兄弟との同僚なり、神を拜せよ、蓋イイススの證は預言の神゜なり。
11 我天の開けたるを見たり、爰に白き馬あり、之に乘れる者は、忠信及び眞實なる者と稱へられ、義を以て審判を行ひ、及び戰を爲すなり。
12 其目は火焰の如く、其首には多くの冕を戴けり、彼は錄されたる名を有てり、彼の外之れを識る者なし。
13 彼は血に染みたる衣を衣たり、彼の名は神の言と稱へらる。
14 天の軍は皎くして潔き細布を衣、白き馬に乘りて、彼に順へり。
15 彼の口より利き劔出づ、之を以て諸民を撃たん爲なり。彼は鐵の杖を以て彼等を牧せん、彼は神全能者の憤と怒との酒醡を践む。
16 彼の衣と股とに名を書されたるあり、曰く、諸王の王、諸主の主と。
17 我一の天使の日に立てるを見たり、彼は大なる聲を以て、中天に飛ぶ、凡の鳥に呼びて曰へり、來りて、神の大なる筵に集れ、
18 諸王の肉、千夫長の肉、勇士の肉、馬と之に乘る者との肉、凡の自主と奴僕と、小なる者と大なる者との肉を食はん爲なり。
19 我獸と、地の諸王と、彼等の軍とが、馬に乘れる者及び其軍と戰はん爲に集りたるを見たり。
20 獸及び彼と偕に偽預言者、卽曾て彼の前に奇徴を行ひ、之を以て獸の印誌を受けて、其像を拜する者を惑はしし者は執はれたり、斯の二者は生きながら、硫磺を以て燃ゆる火の池に投ぜられたり。
21 其餘の者は馬に乘れる者の口より出づる劔を以て殺されたり、凡の鳥は彼等の肉に飽きたり。
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