2023年01月29日 14:20
第21章 (黙示録)
1 我新なる天及び新なる地を見たり、蓋先の天及び先の地は逝れり、海も亦有るなし。
2 又我イオアンは聖なる城、新なるイエルサリムが、其夫の爲に飾られたる新婦の如く預備せられて、神より天より降るを見たり、
3 我大なる聲の天より言ふを聞けり、曰く、視よ、神の幕は人々と偕に在り、彼は彼等と偕に居らん、彼等は彼の民と爲り、神は親ら彼等と偕に在りて、彼等の神と爲らん。
4 神は彼等の目より凡の涙を拭はん、死は復有らざらん、悲哀も、號泣も、疾痛も、復有らざらん、蓋前の事は逝れり。
5 寶座に坐する者は曰へり、視よ、我一切新なるを造る。
6 又我に言ふ、之を書せ、蓋此の言は眞實にして、信ずべきなり。彼我に言へり、成れり、我はアリファ及びヲメガ、始及び終なり、渇く者には、我価なくして生命の水の泉より飮ましめん。
7 勝つ者は一切を嗣がん、我彼の神と爲り、彼は我の子と爲らん。
8 然れども臆する者、信ぜざる者、憎むべき者、人を殺す者、淫行の者、魔術を行ふ者、偶像を拜する者、凡そ謊を言ふ者の分は、火と硫磺とを以て燃ゆる池に在り、此れ第二の死なり。
9 七の末時の菑を滿つる七の鼎を持ちし七の天使の一、我に就きて曰へり、來れ、我爾に新婦、卽羔の妻を示さん。
10 乃我を神゜に於て大なる高き山に攜へて、我に大なる城、聖なるイエルサリム、天より神より降る者を示せり。
11 城には神の光榮あり。其光は至りて寶なる石に似、透明なる碧玉の如し。
12 此に大なる高き垣あり、十二の門あり、門には十二の天使あり、又名の書されたるあり、卽イズライリの諸子の十二の支派の名なり。
13 東に三門、北に三門、南に三門、西に三門あり。
14 城の垣には十二の基址あり、其上に羔の十二の使徒の名あり。
15 我と語れる者は金の竿を持てり、城と其門と其垣とを度らん爲なり。
16 城は四方にして、其長さは、其濶と異なるなし。彼、竿を以て城を度りて、十二千小里を得たり。其長さと、濶と、高さと、相等し。
17 又垣を度りしに、一百四十四尺を得たり、是れ人の度、亦天使の度なり。
18 垣の締構は碧玉なり、城は純金にして、淨き玻璃の如し。
19 城の垣の基址は、諸の寶石を以て飾れり。
20 第一の基址は碧玉、第二は靑玉、第三は蒼玉、第四は葱珩、第五は雜紅玉、第六は瑪瑙、第七は黃玉、第八は綠玉、第九は淡黃玉、第十は翡翠、第十一は赤玉、第十二は紫玉。
21 十二の門は十二の眞珠なり、一の眞珠は一の門を爲せり、城の衢は純金にして、透明なる玻璃の如し。
22 我其中に殿を見ざりき、蓋主神全能者、及び羔は其殿なり。
23 城は日月の之を照すを需めず、蓋神の光榮は之を照し、且羔は其燈なり。
24 救はれたる諸民は其光の中に歩み、地の諸王は己の光榮と尊貴とを其中に攜へん。
25 其門は終日閉ぢず、夜は彼處に無からん。
26 諸民の光榮と尊貴とは其中に攜へられん。
27 凡の不潔、及び憎むべきことと謊とを行ふ者は、其中に入るを得ず、惟羔の生命の書に錄されたる者は入らん。
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