2023年02月02日 13:18
第6章 (ロマ書)
1 然らば何をか言はん、我等は恩寵の増さん爲に罪に止るべきか。
2 非らず、我等已に罪の爲に死せり、何ぞ復其中に生きん。
3 豈知らずや、我等ハリストス イイススに於て洗を受けし者は、皆彼の死に於て洗を受けしなり。
4 故は我等は死に於ける洗を以て彼と偕に葬られたり、ハリストスが父の光榮を以て死より復活せし如く、斯く我等も新にせられたる生命を度らん爲なり。
5 蓋我等若し彼の死に效ふを以て、彼と接合せられしならば、乃復活に效ふを以ても、接合せらるべし。
6 蓋我等知る、我等の舊き人は彼と偕に釘せられたり、罪の身滅されて、我等復罪の奴とならざらん爲なり、
7 死せし者は罪より釋かれしに因る。
8 我等若しハリストスと偕に死せば、則亦彼と偕に生きんことを信ず、
9 蓋知る、ハリストスは死より復活して復死せず、死は復彼に主たらざるを、
10 彼の死せしは罪の爲に一次死し、彼の生くるは神の爲に生くればなり。
11 是くの如く爾等も、己を以て、ハリストス イイスス我等の主に在りて罪の爲に死し、神の爲に生くる者と意へ。
12 故に罪は爾等の死すべき身に王と爲りて、爾等其慾に徇ふことあるべからず。
13 亦爾等の肢體を不義の器として、罪に委ぬる勿れ、乃死より復生せし者の如く、己を神に委ね、爾等の肢體を義の器として、神に獻げよ。
14 罪は爾等の主たる可からず、蓋爾等は律法の下に在らず、乃恩寵の下に在り。
15 然らば如何、我等は律法の下に在らずして、恩寵の下に在るが故に、罪を犯さんか。非らず。
16 豈知らずや、爾等己を委ねて僕と爲して、此に順はば、爾等を順ふ者の僕たり、或は罪の僕と爲りて死を致し、或は順の僕と爲りて義を致す。
17 神に感謝すべし、爾等素罪の僕たりしに、今は心より其授けられし教の範に服ひ、
18 罪より釋かれて、義の僕と爲れり。
19 爾等が肉體の弱きに因りて、我人の情に循ひて言ふ、爾等が曾て其肢體を不潔不法の僕と爲して、不法に委ねし如く、斯く今爾等の肢體を義の僕と爲して、成聖に委ねよ。
20 蓋爾等罪の僕たりし時は、義より釋かれし者たり。
21 其時爾等に何の結果有りしか、今自ら耻づる所の行爲なり、蓋其終は死なり。
22 然れども今爾等罪より釋かれて、神の僕と爲りし時は、爾等の結果は成聖なり、其終は永遠の生命なり。
23 蓋罪の報は死なり、神の賜はハリストス イイスス我等の主に由る永遠の生命なり。
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