2023年02月02日 13:44
第12章 (ロマ書)
1 故に兄弟よ、我神の慈憐を以て爾等に求む、爾等の身を活ける聖なる祭、神に悅ばるる者として獻げて、爾等の靈智なる役を爲せ、
2 且此の世に效ふ勿れ、乃爾等が智慧の新なるを以て、自ら變化せよ、神の善にして悅ぶべき純全なる旨の何たるを弁へん爲なり。
3 我に與へられし恩寵に藉りて、我爾等各人に言ふ、思ふべき所に過ぎて己の事を想ふ勿れ、乃謙遜を以て、神が各人に頒ちたる信の量に循ひて思へ。
4 蓋我等には一の體に多くの肢あり、而して肢皆其用を同じくせざるが如く、
5 斯く我等多くの者は、ハリストスに於て一の體にして、各斯く互に肢なり。
6 我等に與へられし恩寵に依りて、我等賜を獲ること齋しからざるが故に、預言を得ば、信の度に依りて預言せよ。
7 役事を得ば、役事に居れ、教ふる者あらば、教へよ、
8 勧慰を爲す者は勧慰を爲せ、施す者は、朴直にして施せ、理むる者は心を竭くして理めよ、矜恤を爲す者は、歓びて矜め。
9 愛は僞なかるべし、惡を惡み、善を親め、
10 兄弟の愛を以て相愛し、禮儀を以て相譲れ。
11 勤に怠る勿れ、神゜を熾せ、主に事へよ。
12 望を以て喜べ、患難に遇ひて忍べ、祈禱に恒なれ、
13 聖徒の需むる所に供せよ、務めて遠人を迎へよ。
14 爾等を窘逐する者を祝福せよ、祝福して、詛ふ勿れ。
15 喜ぶ者と共に喜べ、哭く者と共に哭け。
16 相互に意を同じくせよ、思を高きに馳する勿れ、乃謙卑に順へ、己を以て智なりとする勿れ。
17 何人にも惡を以て惡に報ゆる勿れ、務めて衆人の前に善なる事を爲せ。
18 若し能くすべくば、爾等の力を竭して衆人と相和せよ。
19 至愛の者よ、己の讎を復す勿れ、乃退きて神の怒を待て、蓋錄して云へるあり、主曰く、讎を復すは我に在り、我報いんと。
20 故に若し爾の敵飢ゑば、之に食せ、若し渇かば、之に飮ませよ、蓋爾は之を行ひて爇炭を其首に集むるなり。
21 惡に勝たるる勿れ、乃善を以て惡に勝て。
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