2023年02月02日 13:52
第14章 (ロマ書)
1 信の弱き者は、意見を詰らずして之を納れよ。
2 蓋或人は凡の物食ふべしと信じ、弱き者は野菜を食ふ。
3 食ふ者は食はざる者を藐る勿れ、食はざる者は食ふ者を議する勿れ、蓋神は彼を納れたり。
4 爾は何人にして他人の僕を議するか、彼は己の主の前に立ち、或は倒る。且彼は立てられん、蓋神は之を立つるを能す。
5 或人は此の日を彼の日より異にし、或人は諸日を相同じと爲す。各其良智に順ふべし。
6 日を別つ者は主の爲に別ち、日を別たざる者も主の爲に別たず。食ふ者は主の爲に食ふ、蓋神に感謝するなり。食はざる者も主の爲に食はず、亦神に感謝するなり。
7 蓋我等の中には己の爲に生くる者なく、亦己の爲に死する者なし、
8 卽我等生くるも、主の爲に生き、死するも、主の爲に死す、故に我等或は生き、或は死する、並に主に属す。
9 蓋ハリストスの死し、復活し生きしは、特に死せし者と生ける者との主たらんが爲なり。
10 然るに爾は何爲れぞ爾の兄弟を議する、或は爾も亦何爲れぞ爾の兄弟を藐る、我等は皆ハリストスの臺前に立たん。
11 蓋錄せるあり、主曰く、我活く、凡の膝は我の前に屈み、凡の舌は神を承け認めんと。
12 是くの如く我等は各己の事を神に陳べん。
13 故に我等復互に相議すべからず、爾等寧兄弟の前に躓或は礙を置かざらんことを、是れ議せよ。
14 我は主イイスス ハリストスに由りて知り、且確に信ず、物は本潔からざるなし、惟何物か潔からずと意ふ、人の爲には、此の物潔からざるなり。
15 然れども若し爾の兄弟食の爲に憂へば、爾旣に愛に順ひて行ふに非ず。ハリストスが爲に死せし者を、爾の食を以て滅す勿れ。爾の善は毀らる可からず。
17 蓋神の國は飮食に在らず、乃義と和平と聖神゜に由る喜とに在るなり。
18 此等を以てハリストスに役むる者は、神に悅ばれ、人に嘉せらるるなり。
19 是を以て我等は和平と互に徳を建つることとを追ひ求むべし。
20 食の故を以て神の工を毀つ勿れ。物皆潔し、然れども食ひて人を躓かしむる者の爲に惡しきなり。
21 寧肉を食はず、酒を飮まず、及び凡そ爾の兄弟を躓かせ、或は惑はせ、或は弱らしむることを爲さざらん。
22 爾信あるか、之を己の衷に、神の前に存せよ。自ら許す所に於て己を罪せざる者は福なり。
23 然れども疑ふ者は食へば定罪せらる、信に由らざるが故なり、凡そ信に由らざることは罪なり。
24 我が福音及びイイスス ハリストスの教訓に循ひ、永世より隱され、
25 今顯されて、預言者の書に符ひて、永遠の神の命に由りて、萬民を信に服せしめん爲に、之を知らせられたる奥義の顯示に循ひて、爾等を堅むることを能する、
26 獨一睿智の神に、イイスス ハリストスに由りて、光榮は世世に歸す、アミン。
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