2023年02月03日 14:07
第1章 (コリンフ前書)
1 パウェル、神の旨に由りて召されたるイイスス ハリストスの使徒、及び兄弟ソスフェンは、
2 書して、コリンフに在る神の教會卽ハリストス イイススに於て成聖せられし召されたる聖徒、及び悉くの人、何の處に在りても、我等の主イイスス ハリストス、唯我等のみならず、亦彼等の主の名を呼ぶ者に達す。
3 願はくは恩寵と平安とは、神我等の父及び主イイスス ハリストスより爾等に賜はらんことを。
4 我恒に爾等の爲に我が神に感謝す、ハリストス イイススに於て爾等に與へられたる神の恩寵に縁りてなり。
5 蓋爾等は彼に於て凡の事、卽凡の言と凡の知識に富める者と爲りたり、
6 ハリストスの證爾等の中に堅められしに因る。
7 故に爾等は一の賜にも缺くるなくして、我等の主イイスス ハリストスの顯現を俟つ。
8 彼は爾等を終に至るまで堅めん、爾等が我等の主イイスス ハリストスの日に於て責なからん爲なり。
9 爾等を召して、其子イイスス ハリストス我等の主に共與せしめたる神は信なり。
10 兄弟よ、我等の主イイスス ハリストスの名に由りて、我爾等に求む、爾等皆言ふ所を同じくし、且爾等の中に分爭なく、乃爾等心を一にし、意を一にして相合ふべし。
11 蓋我が兄弟よ、爾等に就きて、ハロヤの家人より、我に爾等の中に爭のあることを告げられたり。
12 我が言ふ所は、卽爾等各言へるあり、我はパワェルに属す、我はアポルロスに属す、我はキファに属す、我はハリストスに属すと。
13 豈ハリストスは分れしか、豈パワェルは爾等の爲に十字架に釘せられしか、抑爾等はパワェルの名に藉りて洗を受けしか。
14 神に感謝す、我はクリスプ及びガイの外、爾等の中誰にも洗を授けしことなし、
15 人或は、我は我が名に藉りて授けたりと言はざらん爲なり。
16 我亦ステファンの家に洗を授けたり、此の外何人に授けたりや否やを知らず。
17 蓋ハリストスの我を遣ししは、洗を授けん爲に非ず、乃福音を傳へん爲なり、又言の智慧を用ゐしめず、ハリストスの十字架の虛しくならざらん爲なり。
18 蓋十字架の言は、滅ぶる者の爲には愚なり、我等救はるる者の爲には神の能なり。
19 蓋錄して云へるあり、我智者の智を滅し、識者の識を廢せん。
20 智者安にか在る、學士は安にか在る、此の世の弁論者は安にか在る、神は此の世の智慧を愚と爲らしめしに非ずやと。
21 蓋世は其智慧を以て、神を神の智慧に於て識らざりしに由りて、神は傳道の愚を以て、信ずる者を救はんことを喜べり。
22 蓋イウデヤ人は休徴を乞ひ、エルリン人は智慧を求む、
23 然れども我等は十字架に釘せられしハリストスを傳ふ、此れイウデヤ人の爲には礙、エルリン人の爲には愚、
24 惟召されたる者の爲には、イウデヤ人及びエルリン人を論ぜず、ハリストスは神の能及び神の智慧なり。
25 蓋神の愚は人の智慧に過ぎ、神の弱は人の强に過ぐ。
26 兄弟よ、爾等召されたる者の如何なる人たるを觀よ、肉に循ひて智慧ある者多からず、能ある者多からず、貴き者多からず。
27 然れども神は世の愚なる者を選べり、智なる者を愧しめん爲なり、神は世の弱き者を選べり、强き者を愧しめん爲なり、
28 神は世の賤しき者、藐んぜらるる者、有るなきが如き者を選べり、有る者を廢せん爲なり、
29 此れ凡の肉が神の前に誇らざらん爲なり。
30 爾等は神よりす、ハリストス イイススに在りてなり、蓋ハリストスは我等の爲に神に由る智慧と爲り、義及び成聖と爲り、贖と爲れり、
31 錄して、誇る者は主を以て誇るべしと、云へるが如くならん爲なり。
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