2023年02月03日 14:14
第3章 (コリンフ前書)
1 兄弟よ、我も爾等に語りしこと、神゜に属する者に於けるが如くするを得ずして、肉に属する者に於けるが如く、ハリストスに在る赤子に於けるが如くせり。
2 我爾等を養ふに乳を以てして、糧を以てせざりき、蓋爾等之を受くる能はざりき、今も亦能はず、
3 爾等尚肉に属すればなり、蓋爾等の中に娼嫉と爭闘と分離とあれば、爾等は肉に属し、人に循ひて行ふに非ずや。
4 蓋一は我パワェルに属すと言ひ、他は我アポルロスに属すと言ふ時は、爾等肉に属するに非ずや。
5 パワェルは誰たる、アポルロスは誰たる。彼等は役者のみ、主の彼等各人に與へし所に隨ひて、爾等が信を得ることに勤めし者なり。
6 我は種ゑ、アポルロスは灌げり、然れども神は長ぜしめたり。
7 故に種うる者も灌ぐ者も何か有らん、惟長ぜしむる神に在り。
8 種うる者及び灌ぐ者は一なり、然れども各己の勞に循ひて其価を得ん。
9 蓋我等は神の同勞者なり、爾等は神の耕へす所の田、神の建つる所の屋なり。
10 我は神より我に與へられし恩寵に循ひて、智なる工師の如く基を置けり、他人は其上に建つ、然れども各如何に建つるかを愼め。
11 蓋置かれたる基なるイイスス ハリストスの外、誰も他の基を置く能はず。
12 人若し斯の基の上に金、銀、寶石、木、草、稈を以て建てば、
13 各人の工は顯れん、夫の日は之を表さんとすればなり、蓋火に因りて明ならん、火は各人の工の如何なるを試みん。
14 若し人の建てし所の工存せば、価を得ん。
15 若し其工焚けば、損を受けん、然れども己は火より脱るるが如く救はれん。
16 爾等豈知らずや爾等は神の殿にして、神の神゜爾等の中に居ることを。
17 若し人神の殿を毀たば、神は彼を毀たん、蓋神の殿は聖なり、此の殿は爾等なり。
18 何人も自ら欺く勿れ、若し爾等の中に斯の世に於て智なりと意ふ者あらば、智と爲らん爲に愚と爲るべし、
19 此の世の智慧は神の前に愚なればなり。蓋錄して云く、
彼は智者を其詭計の中に拘ふ。
20 又云く、主が智者の思念の虛しきを知ると。
21 故に誰も人を以て誇と爲す勿れ、蓋皆爾等に属す。
22 或はパワェル、或はアポルロス、或はキファ、或は世界、或は生命、或は死、或は現在、或は未來、皆爾等に属す。
23 爾等はハリストスに属し、ハリストスは神゜に属す。
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