2023年02月03日 14:20
第6章 (コリンフ前書)
1 爾等の中に相爭ふ事ある時、何ぞ敢て不義者の前に訴へて、聖徒の前に於てせざる。
2 爾等豈知らずや、聖徒が世界を審判せんことを。若し世界爾等に審判せられんとせば、爾等は小き事を審判するに堪へざるか。
3 豈知らずや、我等が天使等を審判せんことを、況や世の事をや。
4 然れども爾等世の事を審判せんとする時は、教會の中に卑しめられるる者を審判座に坐せしむ。
5 我爾等の愧の爲に曰ふ、爾等の中には、其兄弟の間の事を審斷するを能くする智者一もなきか。
6 乃兄弟は兄弟と相訴へ、且此の事を不信者の前に爲すか。
7 爾等相訴ふることあるは、此れ已に爾等の爲に大なる疵なり。爾等何ぞ寧侵されて、忍ばざる、何ぞ寧損害を受けて、耐ふることをせざる。
8 然れども爾等自ら侵し、及び損害を爲す、且兄弟に對して之を爲すなり。
9 爾等豈知らずや、不義の者は神の國を嗣ぐを得ざらんことを。自ら欺く勿れ、凡そ淫行、拜偶像、姦淫、恋童、男色、
10 盗竊、貪婪、沈湎、詬誶、强奪を爲す者は、神の國を嗣ぐを得ず。
11 爾等の中にも曾て此くの如き者ありき、然れども我等の主イイスス ハリストスの名、及び我等の神の神゜を以て洗はれ、成聖せられ、義とせられたり。
12 凡の物我に許されたり、然れども凡の物益あるには非ず、凡の物我に許されたり、然れども其一も我に主たるべからず。
13 食は腹の爲、腹は食の爲なり、然れども此と彼と神之を廢せん、身は淫行の爲に非ず、乃主の爲なり、主も又身の爲なり。
14 神は主を復活せしめたり、其能以て我等をも復活せしめん。
15 豈知らずや、爾等の身はハリストスの肢なるを。故に我ハリストスの肢を取りて、淫婦の肢と爲さんか、然すべからず。
16 或は知らずや、淫婦に附く者は此れと一體と爲るを、蓋云へるあり、二の者は一體と爲らんと。
17 然れども主に附く者は主と一神゜と爲るなり。
18 淫行を避けよ、凡そ人の行ふ罪は身の外に在り、然れども淫を行ふ者は己の身を犯すなり。
19 豈知らずや、爾等の身は爾等の衷に居る聖神゜、爾等が神より受けし者の殿にして、爾等己に属するに非ざるを。
20 蓋爾等は価を以て買はれたり、故に均しく神゜に属する爾等の身を以て、爾等の靈を以て、光榮を神に歸せよ。
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