2023年02月06日 13:34
第11章 (コリンフ前書)
1 爾等我に效ふ者と爲れ。我がハリストスに效ふが如し。
2 兄弟よ、我何等を賞す、爾等我が凡の事を記念し、且我が爾等に傳へし如く、諸傳を守るに因りてなり。
3 我又爾等が知らんことを欲す、凡の男の首はハリストスなり、女の首は男なり、ハリストスの首は神なり。
4 凡の男首に蒙りて祈禱し、或は預言する者は己の首を辱む。
5 又凡の女首に蒙らずし祈禱し、或は預言する者は己の首を辱む。蓋此れ薙髪と異なるなし。
6 女若し首に蒙らずば、髪を剪るべし、然れども女若し剪り或は薙るを辱とせば、蒙るべし。
7 是を以て男は首に蒙る可からず、神の像及び光榮なるが故なり、女は男の光榮なり。
8 蓋男は女よりにせしに非ず、乃女は男よりせしなり。
9 又男は女の爲に造られしに非ず、乃女は男の爲に造られしなり。
10 故に女は其上に在る權の號を首に戴くべし、天使等の爲の故なり。
11 然れども主に在りては、男も女に由らざるなく、女も男に由らざるなし。
12 蓋女の男よりせしが如く、男も亦女に由りてなり、然れども皆神よりするなり。
13 爾等自ら度れ、女蒙らずして神に祈るは宜しきか。
14 本性自から爾等に、男若し髪を長ぜしめば、彼の爲に辱なるを示すに非ずや、
15 然れども女若し髪を長ぜしめば、彼の爲に榮なり、蓋髪は蒙に代へて彼に與へられたり。
16 惟若し爭論せんと欲する者あらば、我等に此くの如き例なし、神の諸教會にも亦然り。
17 然れども我之を勧めて、爾等を賞せざるは、爾等が益の爲に非ずして、損の爲に集るを以てなり。
18 蓋先我は、爾等が教會に集る時、爾等の中に分爭ありと聞けり、我畧之を信ず。
19 蓋爾等の中には、異説も無き能はず、練達者が爾等の中に顯れん爲なり。
20 又爾等の一處に集るは、主の晩餐を食するの宜しきに合はず。
21 蓋各先だちて己の食を食ふ、是を以て飢うる者もあり、酔へる者もあり。
22 爾等豈食飮する爲に家なきか。抑爾等神の教會を慢り、又乏しき者を辱むるか。我爾等に何をか言はん。此が爲に爾等を賞せんか。我賞せず。
23 蓋我が爾等に傳へし事は、我の主より受けし所なり、卽主イイススは付さるる其夜に、餅を取り、
24 感謝して之を擘きて曰へり、取りて食へ、此れ我の體爾等の爲に擘かるる者なり爾等此を行ひて我を記念せよ。
25 同じく晩餐の後に爵を執りて曰へり、此の爵は乃新約、我が血を以て立つる者なり、爾等此を行ひて、飮む毎に我を記念せよと。
26 蓋爾等此の餅を食ひ、此の爵を飮む毎に、主の死を示して、其來る時に及ばん。
27 故に宜しきに合はずして、此の餅を食ひ、或は主の爵を飮む者は、主の體と血とに罪を負ふなり。
28 人自ら省みて、然る後此の餅より食ひ、此の爵より飮むべし。
29 蓋宜しきに合はずして食ひ飮む者は、己の爲に定罪を食ひ飮むなり、主の體を弁へざるを以てなり。
30 此に縁りて爾等の中に弱き者及び病む者多く、寝る者も少からず。
31 蓋若し我等己を弁へしならば、審を受けざりしならん。
32 然れども審せられて、主より懲を受く、世と與に定罪せられざらん爲なり。
33 我が兄弟よ、故に爾等集りて食せん時、互に相待て。
34 若し飢うる者あらば、其家に食すべし、爾等集りて定罪を受けざらん爲なり。其餘の事は、我至る時之を理めん。
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