2023年02月06日 13:36
第12章 (コリンフ前書)
1 兄弟よ、属神゜の賜に至りては、我爾等が知らざるを欲せず。
2 爾等が異邦人たりし時、言なき偶像に往きしこと、牽かれたる者の如くなりしは、爾等の知る所なり。
3 故に我爾等に告ぐ、神の神゜に由りて語る者は、一人もイイススに對してアナフェマを言はず、又聖神゜に由らざれば、一人もイイススを主と稱ふる能はず。
4 恩賜は殊なるあり、然れども神゜は同一なり、
5 職務も殊なるあり、然れども主は同一なり、
6 行爲も殊なるあり、然れども凡の事を凡の人の中に行ふ神は同一なり。
7 神゜の顯は各人に與へらる、益の爲なり。
8 此の人には神゜より智慧の言を與へられ、彼の人には同一の神゜より知識の言を與へられ、
9 或には同一の神゜より信徳に與へられ、或には同一の神゜より醫を施す恩賜は與へられ、
10 或には異能、或には預言、或には諸神゜の弁別、或には方言、或には方言の譯解は與へらる。
11 然れども凡そ此等の事を行ふ者は、同じく一の神゜なり、彼は己の欲する所に隨ひて、各人に頒ち與ふ。
12 蓋體は一にして、多くの肢あり、其一の體の悉くの肢は多しと雖、一の體を爲すが如く、ハリストスも是くの若し。
13 蓋我等或はイウデヤ人、或はエルリン人、或は奴隷、或は自主なる者、皆一の神゜に由りて洗せられて一の體と爲り、又一の神゜に飮ませられたり。
14 夫れ體は第一の肢のみならず、乃多くあり。
15 若し足は、我手に在らざるが故に、體に属せずと云はば、果して此に因りて體に属せざるか。
16 又若し耳は、我目に非ざるが故に、體に属せずと云はば、果して此に因りて體に属せざるか。
17 若し全體目ならば、聽くこと安に在るか。若し全體耳ならば、嗅ぐこと安に在るか。
18 然れども神は其欲せし如く、肢を以て各體に置けり。
19 若し皆一の肢たらば、體は安に在るか。
20 今肢は多しと雖、體は一なり。
21 目は手に、我爾を要せずと、或は又首は足に、我爾を要せずと謂ふを得ず。
22 惟是のみならず、體の中に弱しと意はるる肢は、更に切要なり。
23 又體の中に、我等の視て尊からずと爲る者は、之を保護すること愈厚し。
24 且我等の美しからざる者は、更に美しく蔽はる、然るに我等の美しき者は、之を要せず。乃神は體を調和して、劣れる者に更に尊きを賜へり、
25 體の中に分爭なくして、肢皆同じく相慮らん爲なり。
26 故に若し一の肢苦しまば、悉くの肢は之と共に苦しみ、若し一の肢榮を得ば、悉くの肢は之と共に喜ぶ。
27 爾等はハリストスの體にして、亦各其肢なり。
28 神が教會に立てし所の者、第一は使徒、第二は預言者、第三は教師、後は異能、次は醫を施す恩賜、佐くる者、治むる者、方言を言ふ者なり。
29 豈皆使徒たらんや。皆預言者たらんや。皆教師たらんや。皆異能を行ふ者たらんや。
30 皆醫を施す恩賜を有たんや。皆方言を言はんや。皆譯解せんや。
31 爾等更に大なる恩賜を切望せよ、然らば我尤善き道を爾等に示さん。
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