2023年02月06日 14:06
第1章 (ガラティヤ書)
1 パワェル、人に由るに非ず、人を以てするに非ず、乃イイスス ハリストス、及び彼を死より復活せしめし神父を以て立てられたる使徒、
2 及び我と偕に在る衆兄弟は、書してガラティヤの諸教會に達す。
3 願はくは恩寵と平安とは、神父及び我等の主イイスス ハリストスより爾等に賜らんことを。
4 彼は神我等の父の旨に遵ひて、我等を今の惡しき世より救はん爲に、己を我等の罪の爲に與へたり。
5 光榮は彼に歸して、無窮の世に至らん、アミン。
6 我怪しむ、爾等が斯く速に爾等をハリストスの恩寵に召しし者を離れて、他の福音に遷れることを、
7 此れ他の福音に非ず、惟或人々が爾等を擾して、ハリストスの福音を紛更せんと欲するのみ。
8 然れども或は我等も、或は天よりする使者も、我等が曾て爾等に福音せし所に異なる福音を傳へば、アナフェマたるべし。
9 我等が先に言ひし如く、今も亦言ふ、爾等が曾て受けし所に異なる福音を爾等に傳ふる者あらば、アナフェマたるべし。
10 我今人の心を得んと欲するか、神の心を得んと欲するか、抑人を悅ばしめんことを勉むるか、若し我仍人を悅ばしめば、卽ハリストスの僕たらざらん。
11 兄弟よ、我爾等に告ぐ、我が傳へし福音は人に由るに非ず。
12 蓋我人より之を受け、之を學びしに非ず、乃イイスス ハリストスの默示に由るなり。
13 爾等は我が先にイウデヤ教に在りし時に行ひし所を聞けり、卽我甚しく神の教會を窘逐し、之を残害し、
14 且イウデヤ教に進歩して、我が同族の中の年相若しき多くの人に越え、極めて先祖の遺傳に熱中せり。
15 然れども我が母の胎より我を簡びて、其恩寵を以て我を召しし神が、
16 悅びて、其子を我が内に顯し、我をして之を異邦人に福音せしめんとせし時、我直に血肉と相謀らず、
17 亦イエルサリム我より先に使徒と爲りし者を見ず、乃アラワィヤに往き、後亦ダマスクに返れり。
18 嗣ぎて三年を越えて、ペトルを見ん爲にイエルサリムに上り、十五日間彼と偕に居たり。
19 他の使徒は、主の兄弟イアコフの外、誰をも見ざりき。
20 我が爾等に書する所の者は、視よ、神の前に在りて、謊らず。
21 厥後我シリヤ及びキリキヤの諸地に往けり。
22 イウデヤに在るハリストスの諸教會は我が面を識らざりき、
23 彼等は第先に我等を窘逐せし者、今其先に残害せし教を福音すと聞き、
24 我に因りて神を讚榮せり。
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