2023年02月06日 14:14
第5章 (ガラティヤ書)
1 是の故に爾等ハリストスが我等に賜ひし所の自由に堅く立ちて、復奴隸の軛に服する勿れ。
2 視よ、我パワェル爾等に言ふ、若し爾等割禮を受けば、ハリストスは更に爾等に益なし。
3 我復凡そ割禮を受くる人に證す、彼は全律法を行ふべし。
4 爾等律法に由りて義とせらるる者は、ハリストスを離れ、恩寵より絶たれたり。
5 我等に至りては、神を以て、信仰に由りて義とせらるる望を得んことを俟つ。
6 蓋ハリストス イイススに在りては、割禮を受くるも、割禮を受けざるも、益なく、唯愛を以て行ふ信は益あり。
7 爾等善く行けり、誰か爾等を阻みて、眞實に順はしめざる。
8 此の勸は爾等を召す者よりするに非ず。
9 僅なる酵は盡くの溲麪を酸くす。
10 我主に由りて爾等に他意なからんことを信ず、爾等を惑はす者は、何人に論なく、其定罪を受けん。
11 兄弟よ、我若し尚割禮を傳ふるならば、何ぞ尚窘逐せらるる。若し然らば、十字架の礙は息まん。
12 願はくは爾等を乱す者は絶たれん。
13 兄弟よ、爾等は召を蒙りて自由を得たり、唯爾等の自由は肉體に機會を與ふべからず、乃愛を以て互に事へよ。
14 蓋全律法は一言を以て之を蔽ふ、曰く、爾等の隣を愛すること己の如くせよと。
15 然れども若し爾等相噬み、相喰まば、愼め、恐らくは相滅されん。
16 我言ふ、爾等神゜を以て行へ、然らば肉の慾を爲さざらん。
17 蓋肉の欲する所は神゜に逆ひ、神゜の欲する所は肉に逆ふ、斯の二の者相敵して、爾等の願ふ所は、之を行はざるに至る。
18 若し爾等神に導かれば、則律法の下に在らず。
19 肉の行は顯著なり、卽姦淫、邪淫、汚穢、邪侈、
20 拜偶像、巫術、仇讐、爭鬭、娼嫉、忿怒、分爭、朋黨、異端、
21 怨恨、兇殺、沈湎饕餮等の類、是なり。我が先に爾等に言ひし如く、今復預め言ふ、此くの如き事を行ふ者は神の國を嗣がざらん。
22 神゜の果は仁愛、喜悅、平安、恒忍、仁慈、矜恤、信仰、
23 温柔、節制なり。此くの如き者には律法なし。
24 凡そハリストスに屬する者は、肉體を其情及び慾と共に十字架に釘せり。
25 若し我等神゜に依りて生きば、亦神゜に依りて行ふべし。
26 虛榮を尚び、相怒り、相妬む勿るべし。
次章