2023年02月07日 13:25
第2章 (フィリッピ書)
1 故に若しハリストスに於て安慰あり、若し愛の喜悅あり、若し神゜の共與あり、若し慈憐及び矜恤あらば、
2 爾等我の喜を滿たして、爾等の意を同じくし、愛を同じくし、靈を一にし、念ふことを一にせよ。
3 何事をも分爭或は虛榮に由りて行ふ勿れ、乃謙遜にして、互に人を以て己より愈れりとせよ、
4 各惟己の事を顧みるなく、乃各人の事をも顧みよ。
5 蓋爾等はハリストス イイススの意を以て意とすべし。
6 彼は神の像にして、神と匹しくなる事を僭ふとせざりき、
7 然れども己を虛しくして、僕の貌を受け、人と同じき者と爲りて、外形に於て人の如くなり、
8 己を卑くして、死に至るまで順ひ、且十字架の死に至れり。
9 故に神も彼を無上に高くして、彼に凡の名に超ゆる名を賜へり、
10 凡そ天に在り、地に在り、及び地の下に在る者の膝は、イイススの名の前に屈み、
11 且凡の舌はイイスス ハリストスが主たるを承け認めて、光榮を神父に屬せん爲なり。
12 故に我が至愛の者よ、爾等恒に我に従ひし如く、我が共に在る時のみならず、乃今我が在らざる時に於ては、更に恐懼戰慄を以て己の救を成せ。
13 蓋神は其善き旨を以て、爾等の衷に、望む事をも、行ふ事をも爲すなり。
14 凡の事を怨言なく疑惑なく行へ、
15 爾等が此の横なる悖れる世代の中に於て、疵なく玷なく咎なき神の子と爲らん爲なり。爾等は、彼等の中に、星の世に於けるが如く光りて、
16 生命の言を保つなり、我がハリストスの日に於て趨りしことの徒然ならず、勞せしことの徒然ならざるを誇らん爲なり。
17 若し我爾等の信の祭と奉事との上に濯奠とせらるとも、我喜び且爾等衆と偕に喜ぶ。
18 此の事爾等も亦喜び、且我と偕に喜べ。
19 我主イイススに賴りて速にティモフェイを爾等に遣さんことを望む、我も爾等の諸事を知りて、心を慰めん爲なり。
20 蓋我に復同じき心を以て、眞實に爾等の事を慮る者なし、
21 人皆己の事を求めて、ハリストス イイススの事を求めざるに因る。
22 然れども彼の忠信は爾等の知る所なり、蓋彼は子の父に於けるが如く、我と偕に福音に役事せり。
23 故に我己の事の如何にならんを知らば、直に彼を遣さんことを望む。
24 我主に賴りて、自も亦久しからずして爾等に至らんことを信ず。
25 然れども我兄弟エパフロディト我の同勞者及び同戰者、爾等の使者及び我の乏しきに供せし者を、爾等に遣すを切要なりと意へり、
26 蓋彼は甚爾等衆を見んことを望めり、且爾等が其病みたるを聞きしを以て、深く憂ひたり。
27 彼は實に病みて死に近づけり、然れども神は彼を恤みたり、惟彼のみならず、我にも及べり、我が憂の上に憂を加はらざらん爲なり。
28 故に我愈速に彼を遣せり、爾等が復彼を見て喜ばん爲、我が憂も減ぜん爲なり。
29 爾等主に由りて喜を盡して彼を接けよ、且此くの如き者を敬へ。
30 蓋彼はハリストスの事の爲に、死に近づくに及び、己の命を顧みざりき、爾等も我に於ける供事の缺くるを補はん爲なり。
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