2023年02月07日 13:25
第3章 (フィリッピ書)
1 之を要するに、我が兄弟よ、主に於て喜べ。此等の事を書して爾等に達するは、我が爲に煩はしからず、爾等の爲に益あり。
2 爾等犬を愼め、惡を行ふ者を愼め、割禮を愼め。
3 蓋割禮とは、卽我等神゜を以て神に事へ、ハリストス イイススを以て誇と爲し、肉體を恃まざる者是なり。
4 然りと雖我も肉體を恃むを得べし。若し他人肉體を恃むを得と意はば、我更に之を得るなり、
5 我第八日に割禮を受け、イズライリの族、ワェニアミンの支派に屬し、エウレイ人よりするエウレイ人、律法に由りてはファリセイ、
6 熱心に由りては神の教會の窘逐者、律法の義に由りては玷なき者なり。
7 然れども我が益たりし者は、我之をハリストスの爲に損と爲せり。
8 且一切を以て損と爲す、ハリストス イイスス我が主を識る知識の勝れたるが故なり。彼の爲に我一切を以て芥帶と爲す、ハリストスを獲ん爲、
9 且律法に由る己の義を以てせずして、ハリストスを信ずるに由る者、卽信に循ひて、神に由る義を以て、彼の中に居らん爲、
10 彼及び其復活の能を知り、且其苦に與るを知りて、彼の死に效はん爲なり、
11 或は如何にしてか死より復活するを得ん。
12 我已に獲たり、或は已に全くなれりと、言ふに非ず、惟我追ふ、或は之を獲ん、ハリストス イイススの我を獲たるが如し。
13 兄弟よ、我己を以て獲たりと意はず、我惟一事を務む、卽後を忘れて、前に進む、
14 標準に向ひて、ハリストス イイススに於ける神の上よりの召の褒賞を追ふなり。
15 故に我等の中全き者は、此くの如く思ふべし、若し爾等に何事に於てか異なる思あらば、神は之をも爾等に示さん。
16 然れども我等已に至りし所は、我等之を思ひ、此の規に遵ふべし。
17 兄弟よ、我に效へ、且我等を模範として行ふ者を視よ。
18 蓋多くの人、我が屡爾等に言ひ、今又泣きて言ふ所の者は、ハリストスの十字架の敵の如くに行ふ。
19 彼等の終は滅なり、彼等の神は腹なり、彼等の榮とする所は辱なり、彼等は地上の事を思ふ。
20 我等の居處は天に在り、我等は彼處より救主、卽我等の主イイスス ハリストスの來るを待つ。
21 彼は萬物を己に服せしむるを得る能に因りて、我等の卑しき體を化して、其彼の光榮の體に象れる者と爲るを致さん。
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