2023年02月09日 13:28
第5章 (フェサロニカ前書)
1 兄弟よ、時及び期に至りては、我が爾等に書するを要せず、
2 蓋爾等自ら、主の日の來らんことを、盗が夜に來るが如きを、明に知るなり。
3 蓋人が平安無事なりと謂はん時、滅亡は忽彼等に至らん、産苦の妊める婦に於けるが如し、彼等避くるを得ざらん。
4 然れども兄弟よ、爾等暗に在らずして、其日を盗の如く爾等に及ばしめんざらん。
5 蓋爾等皆光の子、昼の子なり、我等は夜の者、暗の者に非ず。
6 故に我等他人の如く寝ぬ可からず、乃儆醒謹愼すべし。
7 蓋寝ぬる者は夜に寝ね、醉ふ者は夜に醉ふなり。
8 我等は昼の子なるに因りて、信と愛との甲、及び救の望の冑を衣て、謹愼すべし。
9 蓋神は我等を怒の爲に定めしに非ず、乃救を得しめん爲なり、我等の主イイスス ハリストスに由りてなり、
10 彼は我等の爲に死せり、我等儆醒するも、寝ぬるも、彼と偕に生きん爲なり。
11 故に爾等互に慰め互に徳を建てよ、爾等已に行ふ所の如し。
12 兄弟よ、我等爾等に求む、爾等の中に勞し、主に在りて爾等を治め、爾等を訓ふる者を認めて、
13 彼等の工の爲に彼等を尊びて、篤く愛せよ。爾等互に睦しくせよ。
14 兄弟よ、我等爾等に勸む、妄行なる者を儆め、気餒ゑたる者を慰め、弱き者を扶け、衆人を待つに寬忍を以てせよ。
15 愼みて惡を以て惡に報ゆる毋れ、常に互に善を追ひ、又之を衆人に及ぼせ。
16 常に喜べ。
17 輟めずして祈れ。
18 凡の事感謝せよ、蓋是れ爾等の爲にハリストス イイススに賴る神の旨なり。
19 神゜を熄す毋れ。
20 預言を藐んずる毋れ、
21 凡の事を察して、善き者を執れ。
22 悉くの惡の類に離れよ。
23 願はくは平安の神は親ら爾等を全く聖にし、爾等の神と靈と體とは全うし護られて、我等の主イイスス ハリストスの降臨の時に疵なからん。
24 爾等を召す者は誠信なる者にして、彼は之を行はん。
25 兄弟よ、我等の爲に祈れ。
26 聖なる接吻を以て悉くの兄弟の安を問へ。
27 我主を以て爾等に此の書を悉くの聖兄弟の前に讀まんことを誓はしむ。
28 願はくは我等の主イイスス ハリストスの恩寵は爾等と偕に在らんことを、アミン。