2023年02月09日 13:30
第2章 (フェサロニカ後書)
1 兄弟よ、我等の主イイスス ハリストスの臨むこと、及び我等が彼に集ることに就きては、我爾等に求む、
2 爾等或は神に由り、或は言に由り、或は我等の遺れるに似たる書に由りて、ハリストスの日今已に至ると云ふを以て、輒く心を動かし、且怖るるなからんことを。
3 人何の法を以ても、爾等を惑はすべからず、蓋反離は先に來らず、且不法の人、淪亡の子、
4 背逆の者、自ら高くして、凡そ神或は拜まるる者と稱する者に越え、甚しきに至りては、神の如く神殿に坐し、己を示して神と爲す者現れずば、其日至らざらん。
5 我が尚爾等の中に在りし時、此を爾等に言ひしを、爾等記憶せざるか。
6 爾等今彼を抳むる者を知る、彼が其時に至りて現れん爲なり。
7 蓋不法の秘密は已に行はる、唯今に於て之を抳むる者が、中間より除かるるに至るまでは、成就する能はず。
8 其時に不法の者現れん、主イイススは己の口の気を以て彼を殺し、己の降臨の現を以て廢せん。
9 其時來るはサタナの行爲に循ひて、凡の偽の異能と、奇徴と、奇蹟とを以てせん、
10 且凡の不義の詭譎を以て亡ぶる者の中に在らん、蓋彼等は己の救の爲に眞實の愛を受けざりき。
11 是の故に神は彼等に迷謬の行爲を遣して、彼等が誑を信ずるを致さん、
12 凡そ眞實を信ぜずして、不義を悅べる者の罪の定められん爲なり。
13 然れども主に愛せらるる兄弟よ、我等は爾の爲に恒に神に感謝すべし、蓋神は始より、神の成聖と眞實を信ずる信とに因りて、爾等の救の爲に簡び、
14 我等の福音を以て、爾等を此に召せり、我が主イイスス ハリストスの光榮を得ん爲なり。
15 兄弟よ、故に爾等堅く立ちて、我等の言、或は書を以て、教へられし所の傳を守れ。
16 願はくは我が主イイスス ハリストス及び神我等の父、我等を愛して、其恩寵に由りて、永遠の慰と善き望とを賜ひし者は、
17 親ら爾等の心を慰めて、爾等を凡の善言善行に堅めん。
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