2023年02月10日 13:25
第2章 (ティモフェイ後書)
1 吾が子よ、是を以て爾ハリストス イイススに在る恩寵に堅固なれ。
2 又多くの證者の前に於て我に聞きし事を、忠信にして他人を教ふるを能する人に託せよ。
3 故に爾苦を忍ぶこと、イイスス ハリストスの善き軍士の如くせよ。
4 凡そ軍士たる者は、度生の務を以て己を累はさず、彼を募れる者を悅ばしめん爲なり。
5 又力を角ふ者は、若し法に遵ひて角はずば、 冕を得ず。
6 勞する農夫は先づ實を食ふを得べし。
7 我が言ふ所を察せよ、願はくは主は爾に萬事を暁らしめん。
8 ダワィドの裔たる主イイスス ハリストス、死より復活せし者を、我が福音に循ひて記念せよ。
9 此の福音の爲に我苦を受けて、犯罪者の如く繋がるるに至れり、然れども神の言は繋がれず。
10 故に我選ばれたる者の爲に、一切の事を忍ぶ、彼等もハリストス イイススに於て、救と永遠の光榮とを得ん爲なり。
11 信なる哉、是の言、若し我等彼と偕に死せば彼と偕に生きん。
12 若し忍ばば、彼と偕に王たらん、若し諱まば、彼も我等を諱まん。
13 若し我等信ならずば、彼は常に信なるなり、蓋己に違ふ能はず。
14 爾此等の事を記念せしめ、主の前に戒めて、爭論なからしめよ、是れ一も益なくして、聽く者を乱すのみ。
15 務めて己を嘉すべき者、耻を得ざる工者、眞實の言を正しく傳ふる者として、神の前に立てよ。
16 妄なる虛言を避けよ、蓋彼等益不虔に進まん、彼等の言は脫疽の如く広まらん。
17 イメネイ及びフィリトは是くの如き者の中に在り、
18 彼等は眞實に離れ、復活已に過ぎたりと言ひて、或者の信を圯る。
19 然れども神の堅き基は立てり、是に印あり、云く、主は己に屬する者を知れり、又云く、凡そ主の名を稱ふる者は不義を離るべしと。
20 大なる屋には、第金及び銀の器あるのみならず、又木及び土の器あり、或は貴き用と爲る者あり、或は貴からざる用と爲る者あり。
21 故に人若し此等を離れて、己を潔くせば、貴き用と爲り、聖にせられて、主宰の用に合ふ、凡の善行に備へられたる器と爲らん。
22 爾少年の慾を避けて、義、信、愛、凡そ清き心より主を籲ぶ者に於ける和平を追へ。
23 愚魯不學の弁論を避けよ、爭の是より生ずるを知ればなり、
24 然れども主の僕は爭ふ可からず、乃柔和に衆人を待ひ、善く教訓を施し、忍耐を爲し、
25 温柔を以て、逆ふ者を戒むべし、神或は彼等に悔改を與へて、眞實を識らしめん、
26 彼等が惡魔卽彼等を捕へて己の旨を行はしむる者の網より脫れん爲なり。
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