2023年02月10日 13:38
第2章 (ティト書)
1 然れども爾は醇正の教に合ふことを言へ、
2 卽老人には、謹愼、端荘、廉節にして、信と愛と忍耐とに健全なるべき事を勸め、
3 老婦には、同じく其外儀聖潔に合ひ、讒毀せず、多くの酒を飮まず、善を以て人に教ふべきことを勸め、
4 彼等をして、少き婦に、夫を愛し、子を愛し、
5 自ら制し、貞潔にして、家を守り、善良にして、其夫に従ふことを教へしむべし、神の言が謗を受けざらん爲なり。
6 亦少年に、自ら制すべきことを勸めよ。
7 爾は一切の事に於て、己を以て善行の模範と爲し、傳教に於て、誤なきこと、端荘なること、偽なきこと、
8 言の醇正にして、責むべきなきことを表せ、敵が自ら愧ぢ、我等に對して何の惡しき事をも言ふを得ざらん爲なり。
9 僕には、其主に従ひ、一切の事に於て彼等に悅ばれ、咈はず、
10 竊まず、乃全き忠信を顯すべきことを勸めよ、彼等が一切の事に於て我等の救主神の教の飾と爲らん爲なり。
11 蓋神の恩寵、衆人に救を施す者は現れて、
12 我等に、不敬虔と世俗の慾とを離れて、自ら制し、義と敬虔とを以て今の世に生を度り、
13 望む所の福、及び大なる神、我等の救主イイスス ハリストスの光榮の現を待つことを教ふ。
14 彼は我等の爲に己を與へたり、我等を凡の不法より贖ひて、己の爲に選ばれたる民、善行に熱心なる者を潔めん爲なり。
15 爾此等を言ひ、此等を勸め一切の權を以て責めて、人をして爾を軽んぜしむる勿れ。
次章
│ティト書