2023年02月10日 13:41
第3章 (ティト書)
1 爾彼等に、政を執る者及び權を有つ者に服し且順ひ、凡の善行に己を備へ、
2 人を謗らず、爭はず、柔和にして、悉くの人に凡の温柔を表さんことを記念せしめよ。
3 蓋我等も曩には愚なる者順はざる者、迷へる者、種種の慾と樂との奴隸たる者、怨恨娼嫉を以て日を送りし者、惡むべき者、亦互に惡める者たりき。
4 然れども我等の救主神の恩寵と仁愛との顯れし時、
5 彼は我等が行ひし所の義の功に由るに非ず、乃己の慈憐に由りて、重生の洗、及び聖神゜の復新を以て、我等を救へり。
6 聖神゜は、卽神之をイイスス ハリストス我等の救主に由りて、豐に我等に注げり、
7 我等が彼の恩寵を以て義とせられて、望に循ひて、永遠の生命の嗣と爲らん爲なり。
8 信なる哉此の言、我爾が此等の事を確に證するを望む、神を信ずる者は務めて善行を行はん爲なり、此は美にして人に益あり。
9 愚なる弁論と、系圖と、爭鬭と、律法の爭とを遠ざけよ、蓋此等は益なくして、虛しき事なり。
10 異端者を、一次及び二次警めて後に、擯けよ、
11 是くの如き者が道に背き、罪を犯して、自ら擬定するを知ればなり。
12 我がアルテマ或はティヒクを爾に遣さん時、爾速に我にニコポリに來れ、蓋我彼處に冬を過ごさんことを定めたり。
13 律法家ジナ、及びアポルロスを懇に送りて、彼等に一も乏しきことなからしめよ。
14 我等の徒も善行を務めて、需むる所の用に備ふるを學ぶべし、果を結ばざる者と爲らざらん爲なり。
15 我と偕に在る者皆爾の安を問ふ。爾は信に在りて我等を愛する者に安問へ。願はくは恩寵は爾等衆と偕に在らんことを、アミン。
│ティト書